中国の労働節シーズン、国内の消費市場が「爆発」…小都市での消費に注目=中国報道
中国の労働節シーズン、国内の消費市場が「爆発」…小都市での消費に注目=中国報道
中国ではことしの労働節シーズン、国内の消費市場が爆発力を見せた。

 文化観光部の推計によると、労働節シーズン中、中国全国の国内旅行者の合計は前年同期比7.6%増の2億9500万人となった。国内旅行総消費額は同比12.7%増の1668億9000万元(約3兆6300億円)に達するという。これは、新型コロナウイルスが流行する前の2019年同時期より13.5%増加している。

 各地域の消費データを見ると、上海市は労働節シーズン(4月30日~5月4日)の同市におけるオン・オフラインでの消費総額が530億3000万元(約1兆1500億元)に達した。
 
 浙江(せっこう)省では同シーズン、モニタリングを行った440の重点商業貿易企業の累計売上高が33億8300万元(約740億円)だったと公表した。これは前年同期比7.9%増、2019年同期比16.5%増となる。

 しかし、広東省エリアでは同連休期間、悪天候が続いたため観光収入が減少した。推計によると、広東省全域において5月1日から5日まで計3881万9000人の観光客が訪れ、245億2000万元(約5350億円)の消費総額を記録したが、いずれも昨年より減少したという。

 ことしの労働節シーズンは、小都市での消費が重要なポイントとなった。

 オンライン決済サービスAlipay(アリペイ/支付宝)が公開したデータによると、同シーズン、新疆ウイグル自治区イリ・カザフ自治州、吉林省延辺朝鮮族自治州、雲南省デチェン・チベット族自治州、寧夏回族自治区などでの使用が、前年同時期と比べて大幅に増加した。

 オンライン旅行会社「同程旅行」によると、同シーズン、東北エリアや西部エリアの3線以下の都市内のホテルや観光スポットの予約が、前年同時期比100%以上増加し、小都市旅行への関心が高まっていることを示している。
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