◇研修ブランク3カ月超えれば専門医取得は1年先に
大勢の研修医が退職届を提出して病院を去り始めたのは2月20日だった。離脱による現場の混乱もさることながら、来年度の新規専門医の輩出が危ぶまれる。
関連規定と施行規則によると、専門医の資格認定試験を受けるには、医師免許を取得後に研修先の病院でインターン1年とレジデント3~4年(診療科による)の課程を経なければならない。こうした研修中に1カ月以上のブランクがある場合、追加で研修を受ける必要が生じ、追加研修が3カ月を超えればその年度に研修を終えることができず、年に1度の専門医資格認定の受験は翌年にずれ込む。
そのため医療界では、今月20日前後が研修医の現場復帰の限界線という見方が強まっている。保健福祉部の関係者も、現場を離脱した時期は専門医各自で異なるため一概には言えないとしながらも「来年度の専門医試験を受けるなら、空白期が3カ月を超えてはならないのは確かだ」と話した。
2025年初めに受験するとみられていた最終年度のレジデントは全国で2910人。現場を離れてから3カ月が過ぎ、追加で研修を受けることになれば、専門医資格認定の受験はもう1年先の26年となる。
専門医取得者が少なければ、新規の軍医と公衆保健医師、大学病院に残って専攻分野を究める専任医(フェロー)の数も当然減る。
ソウルの大型病院に所属する教授は「研修医課程は年単位の運営のため、一度つまずけば連鎖的に波及せざるを得ない」と指摘。「この先少なくとも4~5年は、専門医を含む『医師の空白』が生じるだろう」と懸念を示した。
◇医大生の授業ボイコットも続く 留年の恐れも
研修医に現場復帰の兆しが見えない中、未来の医師である医大生の動向にも関心が集まる。医大生も医学部定員増に反対し、授業のボイコットを続けている。大学側は授業日数を確保するため授業を再開したが、本科4年生の授業は未だに正常化していない。このまま留年すれば、医師免許の取得と来年からの研修医としての勤務は難しいのではないかとの見方も広がっている。
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