韓国の検査診療企業による米CLIA準拠ラボの買収状況。上からサイトジェンによるエキスパートックス、ラボジェノミクスによるQDx、イーワンダイアグノミクスによるトップラボおよびベルティスバイオサイエンス保有のCLIA準拠ラボの買収
韓国の検査診療企業による米CLIA準拠ラボの買収状況。上からサイトジェンによるエキスパートックス、ラボジェノミクスによるQDx、イーワンダイアグノミクスによるトップラボおよびベルティスバイオサイエンス保有のCLIA準拠ラボの買収
新型コロナウィルス収束を受け昨今、韓国の診断検査企業が米国のCLIA(臨床検査改善修正法)に準拠するラボを相次ぎ買収している。CLIA準拠ラボがあれば、米国食品医薬品局(FDA)から許認可を受ける必要なく米国進出が可能となる。

サイトジェンの場合、2022年に買収した米エキスパートックスが2023年、同社の全売上高の72.8%を占める23億ウォン(約2億6090万円)を売り上げた。これを受け同社の2023年の売上高は前年比4倍増の32億ウォン(約3億6299万円)に達した。

反面、同社の直近3年間の純損失は2021年の133億ウォン(約15億円)から2023年の162億ウォン(約18億3680万円)へと横ばいとなっている。安定的な売り上げは確保したが、損益の面では改善の余地が残る。

業界の関係者は「米国でもコロナ禍以降、CLIA準拠ラボが急増したが、収束後それらの景況は良くない」と話した。

さらにFDAは4月29日(現地時間)、規定を改定。同期間が監督していた薬事未承認検査(LDT)を体外診断検査とする規則を発表した。これにより、CLIA準拠ラボの買収で期待されていた診断製品に対するFDA許可が不要という長所もなくなる。

ただし、この規則の米国での適用には、業界から反対の声が上がるとの展望もある。医療関連企業の関係者は「最終的な規則に対し異議を唱える、法的措置が取られるだろう」と予測している。


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