このプラントは、1日90トン、年間3万トンの液化水素を生産する規模だ。これは約5000台の水素バスが1年間稼働するのに必要な量に匹敵する。仁川市を含む国内各地への迅速かつ経済的な水素供給の安定化を実現した。
これまで首都圏地域では、石油化学団地や製鉄団地で生産された副生水素や、都市ガスを改質した気体水素の供給を受けてきた。しかし、生産や輸送の障害が水素供給に影響を及ぼすリスクがあった。
液化水素プラントで作られる液化水素は、気体水素をマイナス253℃の極低温状態に冷却したもので、世界9か国だけで生産している最先端技術だ。気体水素に比べて体積を800分の1に削減が可能で、輸送効率も10倍以上高いというメリットがある。
仁川市は、この液化水素プラントなどの水素生産基盤を活用し、水素公共交通体系の造成、水素アンカー企業の誘致、素材・部品・装備企業の育成など、水素経済エコシステムを構築するために、支援と投資を拡大する計画だ。
ユ・ジョンボク(劉正福)仁川市長は、液化水素プラントの竣工が「世界最大の水素生産基盤を有し、水素産業の発展と水素モビリティーへの転換を促進することで、水素経済の拡大期に突入し、水素産業のリーダーとして大韓民国だけでなく、世界を牽引する都市へと成長する」との見解を示した。
一方、仁川市は8日、西区で世界最大の液化水素生産施設である「液化水素プラント」の竣工式を開催した。竣工式では、水素流通専門機関である韓国石油管理院と、国内液化水素生産企業のIGE、ヒョソン・ハイドロジェン、ハイチャンウォンが「液化水素需給協力体系構築協約」を締結。安定的な生産と供給を通じた需給安定化を推進することにした。
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