10日韓国法曹界によると、スウォン(水原)地方裁判所は殺人の容疑で拘束起訴されたキム被告に対する公判を今月23日午前10時20分に開く計画だ。
キム被告は担当弁護人を10人も選任し裁判を準備している。弁護人として名を連ねた人物全てが裁判に直接関与するわけではないものの、前官(前職の判事・検事)や人脈・学脈のある場合、名を連ねるだけで裁判に影響を与えることもある。
キム被告はことし3月25日午前9時35分ごろ、キョンギ(京畿)ファソン(華城)市の自身のオフィステル(住居兼用オフィス)で恋人Aさん(21)とその母親Bさんに凶器を数回にわたって振りかざし、Aさんを死亡させBさんに重症を負わせた容疑を持たれている。
Aさんはキム被告と約3か月間交際した状態だったが、キム被告の執着と暴力的な性格がひどく、別れを決断しオフィステルを訪れた。キム被告が容易に別れを受け入れてくれないだろうと思い、母親のBさんと一緒に自宅を訪れたところ、母娘共に悲惨な目に遭ってしまった。
キム被告は逃げようとする被害者を追いかけ凶器で加害するほど残酷な犯行を行ったという。Aさんの腹と胸を刺し、Bさんにも凶器を振りかざした。この事件でAさんとBさんは大けがをして病院に移送され、Aさんは治療中に死亡した。
キム被告は犯行前日、自身のSNSに映画「バットマン」シリーズに出る悪党ジョーカーの写真を掲載し、ジョーカーのせりふも記していた。犯行を事前に暗示したものだと指摘されている。
検察は4月22日にキム被告のマグショットを公開している。捜査機関が重大犯罪の容疑者の顔を強制的に撮影し公開できるようにした、いわゆる「マグショット公開法(特定重大犯罪被疑者などの身元情報公開に関する法律)」に基づき初めて公開された事例だ。
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