統計データによると、ことし1~4月の輸出額は前年同期比4.9%増の7兆8100億元(約168兆3200億円)。うち船舶が108.4%増、電気自動車(EV)が28.3%増、建設機械が16.2%増と高い増加率をみせている。一方、同時期の輸入額は同比6.8%増の6兆元(約131兆8600億円)だった。
税関総署統計分析司の呂大良(Lu Daliang)司長は「ことしに入ってから、中国の対外貿易分野のプラス要因が絶えず増加し、原動力が増強し続けた。1月~4月の輸出入の成長率が2024年第1四半期を上回ったうえに、規模では同期の過去最高を記録した」と説明した。
中国の1~4月の「一帯一路」共同建設国との輸出入額は、同比6.4%増の6兆5400億元(約143兆6200億円)となった。これは輸出入総額の47.4%を占めており、前年同時期から3ポイント上昇している。うちASEANとの輸出入額は同比8.5%増の2兆1800億元(約47兆8700億円)だった。
同時期、欧州連合(EU)、米国、韓国との輸出入額はそれぞれ1.8%減少、1.1%増加、5.5%増加となっている。また、中南米、アフリカ、中央アジア5ヵ国などの新興市場との輸出入額の成長率が高く、それぞれ11.7%増、7.7%増、17.9%増となった。
呂司長は「中国はこの4月、新興市場との輸出入が好調を保っており、欧米などの伝統的な市場への輸出入が減少から増加に転じた。全体の輸出入の成長率はマイナスからプラスに転じ、中国の対外貿易が好転しているのは明らか」と述べた。
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