キョンサンナムド(慶尚南道)のある国道で乗用車とバイクが衝突する事故が起きた際、車の運転手が降車するやいなや救護措置を取らずに写真を撮っていたことが分かった。

JTBCの「事件班長」によると、3日に慶尚南道のある国道で信号機のある横断歩道を渡っていたバイクと左折して来た乗用車が衝突した。

この日に公開されたドライブレコーダーの映像を見ると、乗用車の運転者のAさんは信号に違反していなかった。ただ、側面のバイクを確認できず、速度を落とさなかったものとみられる。

バイクは乗用車の側面にぶつかって転倒し、運転者のBさんは地面に倒れた。まもなく乗用車からAさんが降りた。

Aさんはしばらく腰に手を当てたBさんを見て、車から携帯電話を取り出して事故現場を写真に撮り始めた。それから当惑したように辺りを見回し、ぼんやりと立っていた。

映像を見たパク・ジフン弁護士は「バイクの運転手が大変なことになることもありうる状況で、ずっとうめき声を上げているが、倒れている人を救護するのが正しいのではないか」と述べ、「写真を撮るのはその後にしても良いことなのに」と残念がった。

さらにパク弁護士は「道路交通法によると事故発生時にはただちに人を救助せよと規定されており、処罰の可能性もある」と明らかにした。

現行の道路交通法によると、交通事故を起こした際、車の運転者は死傷者を救護するなどの必要な措置を取らなければならず、被害者に自分の名前と電話番号などの情報を提供しなければならない。

これは交通事故後の2次災害の危険を防止し、被害者の生命にかかわることで、このような措置が正しく取られていないまま交通事故現場を離れた場合、交通事故後の措置放棄として扱われる。

交通事故後の未措置容疑は5年以下の懲役または1500万ウォン(約171万円)以下の罰金が課せられる。

もし人命被害が発生した後に逃走した場合、特定犯罪加重処罰法により処罰されるが、被害者が傷害を負った場合、1年以上の懲役または500万ウォン(約57万円)以上3000万ウォン(約342万円)以下の罰金、被害者が死亡した場合には5年以上の懲役または無期懲役に処される。
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