国際決済銀行(BIS)が海外送金を電子メールのようにリアルタイムでやりとりできるようにする「アゴラプロジェクト」の民間参加機関を募集する。

韓国銀行は14日、「国際決済銀行と国際金融協会(IIF)がアゴラプロジェクトに参加する民間金融機関の募集を告知した」と明らかにした。

これに先立ち、国際決済銀行と韓国を含めた主要7ヵ国の中央銀行は先月、国家間の決済システムを改善するためのプロジェクトに参加していた。プロジェクトには韓銀をはじめとする基軸通貨国であるフランス・日本・スイス・英国の中央銀行と米国ニューヨーク連邦準備銀行、メキシコ中央銀行が参加する。民間からは国際金融協会が参加した。

アゴラプロジェクトは海外送金などのような国家間の決済過程で発生する構造的な効率の悪さを克服するために構築されたものだ。現行の国家間の支払・決済は、国家ごとに異なる法律および規制、技術遵守要件、営業時間および標準時間帯の差などの問題が重なって費用が多くかかり、スピードが遅いとの指摘を受けている。アゴラプロジェクトが導入されれば、海外送金もリアルタイムでできるようになる。

国際決済銀行によると、参加機関は商業銀行または預金受取機関などの金融機関か、国際決済ネットワークなどの決済システムのサービス提供者に限られる。また、参加する中央銀行は少なくとも1か所の管轄権で適切に規制・監督を受ける必要がある。

国際金融協会は国際決済銀行と相互に合意した上で民間の参加機関を選定する。選定基準は、国家間決済を行う上での申請機関の重要性および参加度、申請機関のプロジェクト全般に対する専門性と実験に対する習熟度などだ。参加機関の選定発表日は8月9日に予定されている。
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