STX重工業がマレーシア法人を清算、HD現代との合併前に組織を整理=韓国
STX重工業がマレーシア法人を清算、HD現代との合併前に組織を整理=韓国
投資銀行(IB)業界によると、船舶用エンジンの製造などを手掛けるSTX重工業がこのほど取締役会を開催し、マレーシア法人の清算を決議した。早ければ4~6月期中に手続きを開始し、年内に清算を終える見通しだ。同社マレーシア法人は、STXグループ時代、東南アジアをはじめとした世界の海洋プラント市場進出に向け2010年、クアラルンプールに設立された。

マレーシア法人はSTXグループによる無理な事業拡大で、設立以降これといった成果を出せずにいた。同法人の清算が終われば、STX重工業の従属会社で船舶用部品を製造する韓国海洋クランクシャフトのみ残ることとなる。

市場ではSTX重工業がHD現代グループへ吸収合併されるのを前に、必要のない事業を整理したものとみている。

実際にSTX重工業は2024年1月、燃料電池事業を主力とするSTXエナジーソリューションを清算。次いで船舶用部品メーカーのドク・パワーウェイと共同投資した方向舵メーカー、テヘ重工の持ち分売却も進めている。

STX重工業の関係者は「マレーシア法人とテヘ重工はSTXグループだったころ、事業多角化の過程で設立した法人。グループ解体以降、正常な営業活動をできずにいたため清算を決定した」と述べている。


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