先月、ソウル市シンリムドン(新林洞)のタンゴク(堂谷)交差点で道路を暴走していたベンツの運転者にはねられ、50代の配達労働者が死亡する事故が発生し、20代の運転者から薬物の陽性反応が出ていたことが分かった。

ソウル市のクァナク(冠岳)警察署は、国立科学捜査研究院の精密検査の結果、20代の男性A容疑者から覚醒剤の陽性判定が出たと発表した。

警察はA容疑者に対して麻薬類管理法違反の疑いで拘束令状の申請を検討している。

A容疑者は先月13日の午後7時32分ごろ、堂谷交差点前の往復8車線の道路でベンツを運転していたところ、スピード違反をして前を走っていた配達バイクに衝突した。

当時、近くの食堂からの配達をしていたバイクは、乗用車と衝突して倒れ、引きずられた。 あっという間に炎が上がり、大けがをしたバイクの運転手は病院に運ばれたが死亡した。

A容疑者のベンツは事故の際、道端に駐車されていた車に相次いで衝突した後に停止した。被害車両だけで10台を超え、A容疑者と他の車両の運転手2人も負傷した。事故当時、A容疑者の飲酒状況が発見されなかったため、警察は薬物反応検査を依頼した。

A容疑者は15日、車椅子に乗って警察の調査に出席し、「恣意的に薬物を使用したわけではなく、知らない人から酒を受け取った」と容疑を否認していることが分かった。
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