LXパントスが中国シノトランスと物流の合弁設立へ、欧州での中国発EC需要増加に対応＝韓国

物流会社のLXパントスが、中国の通関・物流大手、中国外運（シノトランス）と韓国・中国における運送事業を手掛ける合弁会社（JV）を設立し、パートナーシップ構築を行うことを骨子とする覚書（MOU）を締結した。

MOUにより両社は、中国発の貨物を韓国の港湾まで会場輸送した後、仁川国際空港を通じて欧米へと航空輸送する運送業務、韓・中複合運送を行うJVを設立する。

昨今、中国を発送地とした電子商取引（EC）が増え、韓・中複合運送に対する需要も急増している。仁川国際空港によると2023年、韓・中複合運送による貨物の取扱量は9万8560トンに上り、前年同期比約43％増加した。

各社が保有する世界の物流ネットワークとインフラを活用した協力も、拡大していくこととした。LXパントスは韓国の業界では最大規模となる世界380か所のネットワークを活用し、欧米をはじめとした海外で運送・保管・通関などのサービスを提供可能だ。一方、中国外運は中国内および中国発欧州行きの物流において鉄道やトラックを活用した運送サービスを強みとする。

LXパントスのイ・ヨンホ代表は「今回のMOUで世界の物流事業における両社の協力を強化し、相乗効果の創出を狙う」と話している。