韓国政府は17日、KC規格未認証の子供の玩具や生活用品の個人輸入を禁止する措置について「全80品目に対して海外からの個人購入が直ちに禁止されるわけではない」として、「国民が不便を被ることがないよう、法律改正の過程で国会で十分な議論を交わす」と説明した。

国務調整室はこの日の午後、「危険性が確認された製品のみ搬入を禁止」というタイトルの報道説明資料を通じてこのように発表した。これは前日に「海外からの個人輸入急増にともなう消費者安全強化対策」を発表してから、反対する世論が激しくなることを予想して釈明に出たものだ。

韓国政府は「80品目全体に対して海外からの個人輸入がただちに禁止されるわけではない」として、「産業部や環境部などの所管部署が海外から個人輸入される製品に対する危険性の検査を集中的に実施した後、6月中に実際に危険性が確認された製品の搬入を禁止する計画」と発表した。

一部で起こっている成人用フィギュアも海外からの個人輸入が禁止されるのではないかとの懸念に対しては「(個人輸入の禁止対象の)子供用製品には含まれない」とし、「満13歳以下が使用する子供用フィギュア製品だけに危険性検査を実施し、実際に危険性が確認された製品の搬入を禁止する」と強調した。

続けて「搬入を禁止する品目を確定するためには法律改正が必要だ」として「政府は海外からの個人輸入の利用について国民が不便を被ることがないよう、法律改正過程で国会での議論など十分な公論化を経て合理的な方案を用意する」と付け加えた。

酒類やゴルフクラブなどが個人輸入の禁止対象から除外されたことについては「今回は子供が使用したり、火災など事故発生が懸念されたり、有害成分の露出などにより身体への危害が及ぶ懸念が高い製品がまず考慮された」と説明した。

続けて「今回の対策に含まれていない製品も、危険性が確認され次第搬入禁止などの対策を検討していく」と付け加えた。

韓国政府はアリやテムなどの中国のインターネットコマースなど一部のプラットフォームのみを規制すべきという意見に対しても「最近マスコミで言及されているアリやテムなどの中国のプラットフォームの他にも、多くのオンラインプラットフォームでも有害な製品が販売されていることが確認されている」として、「どのプラットフォームかの関わりなく、有害製品の搬入を禁止する方針」と説明している。

前日、韓国政府は国民の健康と安全に直結する子供製品、電気・生活用品、生活化学製品など80品目に対してはKC認証またはこれに関連した承認がなければ海外からの個人輸入を通じた国内への搬入を禁止するなどの消費者保護対策を用意している。これらは海外のプラットフォームで販売された一部の低価格な子供用商品などで鉛やカドミウムのような発がん性物質が検出されたことに伴う措置だ。
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