パク・シネ の最新ニュースまとめ
開演時間ぴったりに場内が暗転すると、オープニング映像が流れ、清々しく爽やかなサウンドにファンの期待感も高まっていく。そして、ギターの甘いサウンドが響くと、花柄シフォンのワンピースに身を包んだパク・シネが登場! 会場をぱっと明るくするような愛らしい姿に、会場から大歓声と大きな拍手が沸き起こった。そして、アコースティックギター奏者がコンコンコンと叩いてカウントを取ると、「腕枕」を1曲目に披露。弾むようなリズムに乗せて、ファンも手拍子をして楽しみ、パク・シネのかわいい歌声に癒されていた。
歌い終わり、大きな拍手が送られる中、パク・シネは「こんばんは、みなさん、パク・シネでーす」と日本語であいさつ。「『2024 Park Shin Hye Asia Tour <Memory of Angel> in TOKYO』にお越しのS日本のファンの皆さんを歓迎いたします」と話し、「久しぶりですね。本当に会いたかったです」と日本語で再会の喜びを伝えた。
「いまドラマを撮っているのですが、ドラマの撮影をしながら海外のスケジュールもあって、そんななか風邪をひいてしまいました。東京に来る前に2日間くらい徹夜をしながら撮影していたのですが、それで喉をもっと悪くしてしまい、ちゃんと声が出なくなってしまったんです。病院に行って診てもらい、やっとこのくらいの声が出せるようになったのですが、とても悔しく思っています。もし、声が裏返ったり変な声が出てしまったりしても、皆さんのあたたかい気持ちで包み込んでくれたらと思います」と伝えると、ファンのために頑張って歌ってくれたことに会場からは大きな拍手が送られた。そして、「久しぶりに皆さんとご一緒できるので、楽しい良い思い出を作りたいと思います。大切な時間をご一緒ください」とにっこり微笑んだ。
まずは、20年間の俳優として歩いてきた道を振り返る「Beautiful Memories」というコーナーからスタート。20年間の作品がまとめられた年表を見ながら進められると、2003年のイ・スンファンのミュージックビデオでデビューした頃のあどけない写真がスクリーンに映し出された。写真を見たファンからは「かわいいー!」という声が漏れ、彼女も「本当に子供子どもしていましたね」と当時を懐かしむ。そして、同年に「天国の階段」で正式に俳優としてデビューしたことを伝えると、その頃の写真を見て、「可愛かったですね」としみじみ。彼女は「あの時に戻ったとしても、きっと演技をしていたと思います。『天国の階段』は日本でも人気でしたよね。ジウ姫さんのおかげで私もこの場にいられるのではないかと思います。チェ・ジウ先輩が演じた子役を演じていなければ、その後どうなっていたかわからないですよね。なので、この作品は私の人生を変えてくれた作品ではないかと思っています」と感慨深く語った。
2009年には、日本でも大ヒットしたドラマ「美男<イケメン>ですね」に出演し、コ・ミナムとコ・ミニョの双子の兄妹役を演じ、初めてサウンドトラックに参加したのがこの作品だったという。イケメンバンドA.N.JELLのメンバーの一員で男性役だったこともあり、この作品で女性のファンも増えたと話していた。
この作品で共演したチャン・グンソクやFTISLANDのイ・ホンギ、CNBLUEのジョン・ヨンファとは楽しく撮影していたと振り返ると、彼女は「舞台裏でスタッフさんと話している時に、ホンギさんは元気にしているかなと思い連絡をしてみたんです。会いたくなったと連絡を入れたら、ホンギさんも『自分も頑張って仕事しているよ。元気にしてる?』って連絡をくれました。そしたら、1時間後にヨンファさんから連絡がきたんです。本当にびっくりしました。先日、ヨンファさんも日本でファンミーティングをしたそうです。だから今日は私が日本でファンミーティングがあるので、頑張れと応援のメッセージをくれました。だから、頑張ろうと思います」と共演者に関するエピソードも話してくれた。そんな旧友との話の流れから、彼女は「2009年のコ・ミナムになって『言葉もなく』を歌いたいと思います」と伝え、エモーショナルなバンドサウンドに乗せて歌声を届け、ファンを感動させていた。
続いて、映画のポスターに自分の顔が出ているだけでも胸がいっぱいになったという『シラノ恋愛操作団』のOST「あなただったのですね」を披露。彼女は「皆さんには初めてお聞かせすると思います。声がもっと出る日だったら良かったのですが、一生懸命歌います」と話し、目を閉じながら、心を込めて歌い上げた。
2011年の作品紹介では、パク・シネが韓国の伝統楽器、伽耶琴(カヤグム)を専攻する大学生イ・ギウォン役を演じた「オレのことスキでしょ。」の話へ。ジョン・ヨンファが主演のドラマということで、突然思い出したと言って、ジョン・ヨンファが歌った「オレのことスキでしょ。-君は僕に恋をした-」を歌い出し、会場を盛り上げることも。彼女は「夏に汗をかきながら伽耶琴の練習をしていたことが思い出されます。実際の大学(ソウル芸術大学)で撮影をしたのですが、キャンパスもとても美しかったです。ヨンファさんはバンドのボーカルだったじゃないですか。いま、私の後ろで演奏をしてくださっているバンドの皆さんはその大学出身なんです。韓国で実用音楽の分野では一番素晴らしい大学です。(バンドメンバーは)本当に素晴らしい方々です」と、バンドの紹介をしつつ、メンバーのヘアスタイルをパク・シネがセットしてあげたという裏話もしてくれた。
2013年には、ユン・シユンと共演したラブコメディ「隣の美男<イケメン>」に出演し、引きこもりのコ・ドンミを熱演。すると彼女は「考えてみたら、『イケメン』とは縁があるみたいですね(笑)」と思い返しつつ、「ドンミはもともと引きこもりだったのですが、周りの助けと自分自身の頑張りで外に出ていくことができました。そんなドンミの感情がよく表わされていたOSTだと思います。その当時のことを思い出しながら『真っ黒に』という曲をお届けします」と伝え、柔らかく繊細さのある歌声を響かせた。
また、イ・ミンホとの共演作『相続者たち』の作品を振り返り、11年前の作品ということに驚いたパク・シネは、「びっくりしたぁ」と日本人のように表現したことにファンもびっくり。この作品でもヒロインのチャ・ウンサンがイケメンたちに愛されていたということで、「またイケメンが出ましたね(笑)」とファンを笑わせることもあった。ここではファンに、作品のどんなことが思い出されるのかを投げかける会話のキャッチボールも行われ、司会者がいないにも関わらず小気味良いトークで会場を常に笑顔にしていた。
2014年には、ドラマ「ピノキオ」が紹介され、ウソをつくとしゃっくりが出てしまうヒロイン、チェ・イナ役を演じ、この作品でもOSTに参加したパク・シネ。毎回、サウンドトラックに参加していた彼女だが、この作品がOSTに参加する最後の作品になったことを話した。彼女は「ドラマに出るたびに事務所からOSTに参加してみないかと提案はたくさんきていたのですが、いつのころからか自分が出ている作品に自分の声が聞こえてくることにプレッシャーを感じるようになりました。なので、それ以降はOSTを歌わなくなったと思います。いつか勇気がわいてきたら、OSTに参加してみたいと思います」と歌わなくなった経緯を語った。そして、「OSTを歌ったほうがいいと思いますか?」とファンに投げかけると、大きな拍手が。この反応に、彼女は「本当ですか? わかりました。考えてみたいと思います」と伝え、ファンの期待を高まらせた。そして、ドラマOSTの「夢を見る」を披露し、繊細で美しい歌声を届けた。
20年間出演してきた作品をすべて振り返るには時間が足りないため、高速で振り返っていくと、『尚衣院 サンイウォン 』ではハンボクを美しく見せるために、中に何重にも重ねて着て重かったという話やゾンビムービー「生きている」では、コロナのせいでファンに会えなくなり悔しい思いをしたことを明かした。
2024年の最新作「ドクタースランプ」の話では、「相続者たち」で共演したパク・ヒョンシクとの縁について、彼女は「かつて共演した方とまた新しい作品で再会することは、確率的には高くありませんし難しいことだと思います。ですが、今回の作品でヒョンシクさんとまた共演ができて本当に祝福だなと思います」と明かした。彼については、「すごく可愛らしくないですか? 男性の俳優の中にも可愛い方がいらっしゃいますが、今までで共演した男性の俳優さんの中でも一番かわいいキャラクターじゃないかなと思います。考えてみたら、私が作品の中で共演した男性の俳優の中で初めて年下男子でしたね」と話しつつ、「だから可愛く感じるのかな?」とぼそり。「パク・ヒョンシクさんはとても明るいエネルギーを持っています。たくさんの周りの人たちを気分よくしてくれる人だと思います。なので、本当に夏の暑い時期に撮っていて大変な思いをしても、ヒョンシクさんの人柄のおかげで笑いながら撮影していたと思います」と、パク・ヒョンシクを褒めまくった。
パク・シネにとって、この作品が約3年ぶりのドラマ復帰作。復帰することについて、彼女は「演技に対する意欲や気持ちなどが、前みたいに情熱をもってできなかったらどうしようと心配しましたが、カメラの前に立っただけで心配もどこかに行き、演技が楽しいと思いました。なので、演技をするしかないんだなと思わせた作品でもありました」と明かした。
また、撮影中の最新作「地獄から来た裁判官(原題)」の話題にも触れると、「ご覧になるとびっくりするんじゃないかと思います。パク・シネにこんな面があったのか。この性格を今までどうして見せずにこられたのかと思われるかもしれません。私が演じるカン・ビンナという役は、地獄から来た悪魔が人間の体の中に入り込むというキャラクターです。死んでしまった人間の体の中に入っているので、考えや持っている能力は悪魔の持ち物です。なので、本当にさまざまな能力を持っています。その能力はぜひドラマを観て確認してみてください。今までお見せした姿とはまた違った姿を見せたいと思いますので、もう少し待っていてください。応援よろしくお願いします。ご期待ください」と伝え、会場から期待感いっぱいの拍手が送られた。
20年間の歩みを振り返る1部が終わると、2部では司会者の古家正亨が登場。ファンの「シネちゃーん」の掛け声でパク・シネが再登場すると、ここからはファンとさらに近づく触れ合い満載の時間が設けられた。
事前にファンから募集した質問やメッセージに答えていく「ASK ANGEL ANYTHING」というコーナーでは、小学生のころからパク・シネのファンになり、22歳になったいま、役者の道に進もうか悩み中というファンからの悩みが寄せられた。これについて、パク・シネは「まだ遅くないと思います。私は幼いころから演技をはじめましたが、比較的遅い年齢から演技を始めた方もいらっしゃいます。とても演技が上手い方で、大企業に就職したけど退職して演技の道に入ったという方もいらっしゃいます。なので、本当に演技がしたいと思い、演技をしている瞬間が楽しいと思うのであれば決してあきらめないでほしいです」とアドバイス。この言葉を聞いたファンが涙を流して喜んでいると、その姿を見たパク・シネは、「年を取ったからなのか、涙が出ちゃいます」と言って涙を拭う場面も。ファンは感動しながらも、「女優として先頭を走り続けて、さまざまな姿を見せてくれてありがとうございます」と韓国語で思いを伝え、パク・シネは「私の姿を見て夢を見てくれただけでもありがたいと思っています。(夢を追いかける)気持ちがそのままキープできるように、前を走り続けたいと思います」とコメントし、応援の気持ちを込めたいとファンをステージに呼んでハグをして勇気づけた。
「ANGEL DO IT」というミッションコーナーでは、パク・シネがさまざまなミッションに挑戦。まずは黒ひげ危機一髪に挑戦。5回連続で人形が飛び出さなければ成功というものだが、彼女は「私が唯一と言っていいほど苦手なゲームです」と言って逃げ腰状態。ビビりながらも一本一本刺していき、無事に1つ目をクリアすることができた。2つ目のミッションでは「かわいくてゴメン」にチャレンジ。パク・シネは例として流れた映像を真剣に見て、振付を覚えようと必死になっていたが、本番では完璧に踊って見せて大成功! パク・シネのキュートな姿にファンを胸キュンさせていた。
3つ目は不安定な小さなお皿の上に小さなドーナツ(作り物)を20秒間で7つ以上積み上げなければならないミッションに挑戦。よーいスタートで始まるが、ゆっくりと慎重に乗せていったためあっという間に20秒が経過。時間が過ぎても頑張ってドーナツを乗せ続けているとなんとかドーナツを積み上げて、一瞬手で押さえたものの、古家の甘いジャッジでミッション成功。しかし、きちんとミッションに成功できなかったことに気が済まなかったようで、ほかのミッションをすると言い、モーニングコールを日本語できちんと言えたら成功するというミッションに挑戦。そして、会場が一瞬静まり返ると、パク・シネが「朝だよ、朝、早く起きてね」とかわいい声で言って見事にミッションクリア! しかし、この言葉にもう少し付け加えてほしいという古家の粋な計らいで、「起きないと怒っちゃうぞ」という言葉も追加され、再度挑戦することに。会場が静まり返るなか、2回目もモーニングコールを言うことに成功し、かわいい声でファンをメロメロにした。このモーニングコールについては、イベントが終わってから録音してファンクラブにアップしたいと話すパク・シネ。貴重なモーニングコールをまた聞くことができることで、ファンを大いに喜ばせた。ミッションが無事に成功すると、抽選で3名にパク・シネがイメージキャラクターを務めている「モダンスタイル」のアイテムがプレゼントされた。
「ACTION QUIZ」というコーナーでは、抽選で当たったファン3名がステージ上がり、パク・シネがするジェスチャーを見てファンがお題を答えるクイズに挑戦。猫やうさぎ、カメラやイスなどを体で表現していくと、見事にすべてのクイズを成功させ、3名とも各自パク・シネと一緒に撮影することができた。
楽しい時間はあっという間に過ぎ、ファンとのお別れの時間が迫ってきていることを古家から伝えられたパク・シネは「時間が早いですね…」と日本語で残念がる。彼女は「ステージに上がる前は、5年ぶりに日本のファンの皆さんに会えるかと思うと本当にわくわくしていました。ステージの上から皆さんのお顔を見ると、幼かったころからファンミーティングをして、そのころから来てくださっている方があちこちに見えます。もちろん、新たにいらっしゃってくれた方もいますが…」と感想を言う途中で感極まって目に涙を浮かべる。そして、涙をこらえながら、彼女は「こうして皆さんにお会いできることは本当にありがたいと思いますし幸せです。今年のアジアツアーが今日で最後ということもあって、この時間が過ぎてしまうのが本当に残念です。日本は個人的にも大好きな国で、旅行で来ることもあります。道を歩いていると気づいてくれる方もいらっしゃいます。そんな時も親しげに恥ずかしながら『ファンです』と言ってくれる姿を見て本当に感動していました。そして、私がファンミーティングを始めてから、一度も欠かさずにやってきた国が日本でもあるので、本当に皆さんには会いたくて仕方がありませんでした。久しぶりに持つことができた大切な時間だったので、またすぐにでも戻ってきたいと思います」と再会を約束した。
最後はパク・シネが個人的に好きだという曲を準備してくれた。彼女は「私がこの場に立てているのは私のことを愛してくれる皆さんがいるからです。この曲を初めて聴いたとき、皆さんのことが思い出されました。私の演技を見て、皆さんが私のことを好きになってくださったということもありますが、そんな私のことを好きでいてくれる皆さんがいるからこそ私がいます。生きていると、誰かに頼ることも癒されることもできず一人でツラい思いをして疲れてしまうときがあると思います。そんなときに、この歌詞のように皆さんの森になってあげたいという気持ちで準備しました。いつでも疲れて大変なとき、皆さんから大きな癒しをいただいたように、皆さんが大変なときに休んでいける、癒しに慣れるような森になってあげます」と伝え、チェ・ユリの「Forest」を披露。ゆったりとしたスローテンポのメロディーに乗せて、心にじんわりと染み渡るような優しい歌声を届けた。
歌い終わると、風邪を引いてしまい、声の状態が良くないにもかかわらず、さらに曲を歌いたいという。彼女は「この曲を聴いた瞬間、私にはわかり得ないことですが、明らかに愛するファンに対して作った曲だと思いました。私たちがこの場にいるこの瞬間は偶然よりも奇跡に近いと思います。デビューして20年経ちますが、皆さんに名前を知っていただいたのは2009年の『美男<イケメン>ですね』のころからだったと思います。そのときから今まで愛していただけているのは、私にとっては奇跡に近いのではないかと思います。私たちが出会ったのは偶然ではなく運命、奇跡に近いのではないかと思い準備しました」と紹介し、D.O.の曲「Wonder」を披露してくれた。アコースティックギターが軽快に刻まれると、楽しそうに歌うパク・シネの歌声に手拍子をしながら聴き入るファンたち。パク・シネは「♪真っすぐな愛で私の一日を満たす どうやって君は私を笑顔にするの」とハートを作って見せ、ファンに大きな愛を届けながら歌った。
最後は、笑顔で終わりたいという思いを込めて、ドラマ「相続者たち」OSTのイ・ホンギが歌った「I’m Saying」を準備してくれた。心弾むリズムに乗せて、パク・シネが客席にマイクを向けると「マリヤ~」とファンも一緒に歌い、会場はあたたかい一体感に包まれた。歌い終わると、「皆さん、愛してる~! ありがとうございます」と日本語で伝えると、大きな拍手が鳴り響くなか、パク・シネはステージを後にした。
SetList
1.「腕枕」
2.「美男<イケメン>ですね」OST「言葉もなく」
3.映画『シラノ恋愛操作団』OST「あなただったのですね」
4.「隣の美男<イケメン>」OST「真っ黒に」
5.ドラマ「ピノキオ」OST「夢を見る」
6.チェ・ユリの「Forest」
7.D.O.「Wonder」
8.ドラマ「相続者たち」OST「I’m Saying」
■パク・シネ ジャパン オフィシャルファンクラブ
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