AIソウルサミットは韓国と英国の共催で閣僚級協議は韓国の李宗昊(イ・ジョンホ)科学技術情報通信部長官と英国のドネラン科学・イノベーション・技術相が主宰し米国、日本、フランス、ドイツ、カナダ、オーストラリア、欧州連合(EU)、国連などから21人の代表団が参加した。
またサムスン電子、SKテレコム、LG AI研究院、グーグルディープマインド、アントロピックなど国内外の企業や学界などから計22人が参加した。
閣僚級協議では、前日の首脳級協議で尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が強調した安全なAI利用を巡る協力や、エネルギー・環境・雇用などAIの潜在的な副作用に対する回復力を確保するための方策について深く議論した。
これを土台にAIの安全・革新・包容増進のための「ソウル閣僚声明」を採択し、低電力半導体などAI拡散にともなう莫大(ばくだい)な電力消費に対応するための韓国のAI・半導体ビジョンなどが盛り込まれた。
2日間の日程を終えて開かれた記者会見で李長官は「AIソウルサミットとAIグローバルフォーラムを通じてAIのような最先端領域でも韓国が国際社会にアジェンダを提示し、規範形成を主導していくリーダーシップがあることが確認できた」と述べた。
また「今回のソウルでの成果を来年フランスで開催されるAIサミットつなげ、国際社会の能力を結集してAIの安全・革新・包容を達成する『ソウル効果』を起こすことを願う」と話した。またAIの安全問題に対応するため、年内に韓国電子通信研究院内に「AI安全研究所」を作る方針を明らかにした。
ドネラン氏は昨年11月に英国で開かれたAI安全サミットでは首脳らが責任感のあるAIの未来を構想したが、今回のソウルサミットでも新たなスタートがあったなどと評価した。
またAIの発展に伴う副作用について触れたうえで、「AIは自然な現象ではなく人間が作り出したものであり、われわれがこれを構成し方向を変える力も持っている。社会的システムに回復力があってこそAIリスクにも対応できる」と指摘した。
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