景福宮の塀に落書きさせた運営者「李チーム長」検挙=韓国
景福宮の塀に落書きさせた運営者「李チーム長」検挙=韓国
昨年、韓国の国家指定文化財である景福宮の塀に違法ストリーミングサイトを連想させる宣伝文句をスプレーで落書きさせた30代の男性が、事件発生5か月後の今月22日に警察によって逮捕された。 

 ソウル警察庁サイバー捜査隊は23日、文化財保護法上の損傷または隠匿、著作権法違反、情報通信網法上のわいせつ物流布、青少年性保護法上の性搾取物配布などの疑いで30歳の男性A氏を前日検挙したと発表した。犯人は違法ストリーミングサイトの運営者で、サイトを宣伝するためにこのような犯行に及んだことが分かった。

 違法ストリーミングサイトを運営し、別名「李チーム長」と呼ばれていたA氏は、イム君(18)とキム君(17)に「落書きすれば300万ウォンをやる」とそそのかし、景福宮の塀に落書きするよう指示した疑いを受けている。

 警察は、A氏が運営サイトの宣伝のために、このような犯行を指示したという証拠を確保した。A氏は、わいせつ物流布サイトも運営し、児童性搾取物を掲載した容疑も受けている。

 昨年12月、A氏の指示を受けたイム君らは景福宮の迎秋門、国立古宮博物館周辺の小門、ソウル警察庁東門の塀にスプレーで「映画無料」という文句と共に、違法映像共有サイトを連想させる文句を約30メートルにわたって落書きした。

 警察はA氏に対して拘束令状を申請する一方、具体的な犯行動機と経緯などを捜査する方針だ。

 韓国の国家遺産庁はこの日、「鑑定評価専門機関を通じて景福宮の塀を復旧するのに発生した費用を推算した結果、付加価値税を含めて約1億5千万ウォン(約1700万円)になった」と明らかにした。

 これらの費用は、イム君らが景福宮の塀をスプレーで落書きして損傷させたのに続き、20代の男性が模倣犯罪を犯して発生した復旧作業費用を合わせた金額だ。同庁は、彼らを相手取って民事訴訟を起こす方針だという。
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