1審では「反省する態度を見せず犯罪を更に犯した」とし、A被告に長期懲役7年、短期懲役5年、B被告に長期懲役6年、短期懲役4年が宣告された。
これにAは控訴し、同年5月22日に開かれた控訴審で長期懲役4年、短期懲役3年が宣告された。 2審判決に検察とA(当時16歳)ともに上告せず、減刑された刑が確定した。Bは2審判決を不服として上告したが1日で取下げ、Aのように刑が確定し、現在は出所ている。
事件は2019年12月23日午前1時にさかのぼる。
友達だったAとBは仁川ヨンス(延寿)区松島のあるアパートのジムで同じ学校に通うCさんを呼んだ。Cさんが彼らの犯罪対象になった理由は、Aど2人がいじめていた学校の後輩と親しいという理由だったが、焼酎4本を買った彼らは「お前を潰す」とCさんにお酒を飲ませ、最終的に動けない状態にした。
彼らはCさんがお酒を飲んで意識を失うと同じアパートの28階に運んでいき、「じゃんけん」で順番を決め性的暴行を加えた。ただしBは未遂にとどまった。彼らはCさんの写真を撮ったことも分かっている。
また、彼らは犯行後に意識を失った被害者を放置し、近くの食堂でクッパを食べている。
結局、Cさんは脳しんとうなど3週間の病院治療が必要な傷害を受け、精神的にも大きなショックを受けた。
国民請願掲示板に書かれた犯行過程は、Cさんの兄が2022年1月8日午後9時、AとBを呼び、録音した内容と類似していた。この録音ファイルはMBC「実話探査隊」で報道された。
録音でBは「最初は酔わせてレイプではなく合意の下でしようとした。酒を飲むと気分が良くなるだろう。でも飲ませ過ぎた」とし、Aも「俺たちは合意の下でやろうと思った」と話した。するとCさんの兄は「それは合意ではないだろう」と反論した。
犯行をするまでの状況についてBは「一番近い棟に行って一旦階段で寝かせた。ここでやれば人が来るかもしれないので最上階に行くことにした」と話した。これにCさんの兄が「ここでやれば」の意を正確に尋ねると「性関係」と答えた。
続いてBは「じゃんけんをして誰が先にするのか決めたが、Aが勝ったので後になった」とし「寒くてうまくいかず、Aに「俺はやめた」「お前は好きにしろ」と言って離れたと明らかにした。
だが、Aの弁護人はCさんの兄らがAとBを拉致・脅迫して誘導質問したもので、証拠能力がないと主張した。
Aの弁護人は「(Aの)有罪を立証するのはBの陳述しかなく、拉致された状況で話したのは証拠能力がない」とし「Aは当時酒を飲んでおらず、CCTVにもAの暴行が映っていない」と強調した。
しかし、警察の調査過程でAたちの犯行の姿が映ったマンションCCTVの映像を確保しなかったという議論が起き、一部の犯行過程については異なる見解が相次いでいた。
結局、裁判に引き渡された彼らに1審では「反省する態度を見せず更に犯罪を犯して被害者に連絡をするなど厳重な処罰が避けられない」としてAに長期懲役7年、短期懲役5年、Bに長期懲役6年、短期懲役4年を宣告した。
以後2審では「Aらは被害者を人気のない場所にそのまま放置して重大な結果を招き、Cさんを撮影したりもした」とし「犯行内容と手法が非常に危険で大胆で衝撃的」と結論づけた。
ただし、「当時満14歳の未成年者になって間もない時点(14歳未満は児童)で人格が成熟していない状態で深く考えずに犯行した」とし、「ほとんどの被害者に相当な補償をして円満に合意している」と長期懲役4年に短期懲役3 年を宣告した。
Aは1審から容疑を認めCさん側と合意したが、Bは犯行を否定し2審でようやく認めた。
Cさんの母は控訴審以後「加害者Bを被害者が許さず、むしろ厳罰を望んでいるのに、2審の判事はBが心から反省していると思い1審よりかなり減刑した」とし「これは明らかに法理に反しており、法律を間違って適用している」と訴えた。
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