顔色が悪かった訓練兵、「仮病扱い」され死亡か=韓国
顔色が悪かった訓練兵、「仮病扱い」され死亡か=韓国
軍紀訓練を受ける最中に倒れ、2日後に死亡した陸軍の訓練兵が訓練当時、健康異常の兆候を示していたものの仮病扱いされていたとの主張が提起された。

軍人権センターは27日、「提供された情報によると、6人の訓練兵が22日夜に騒いだという理由で23日午後、完全軍装をして練兵場を回る『オルチャリョ(罰)』を受けた。練兵場を回る途中、ある訓練兵の顔色と健康状態が悪く見えたため、共に罰を受けていた別の訓練兵らが現場にいた執行幹部にこれを報告したものの、特別な処置をせず罰を受けさせ続けた」と伝えた。

また、「提供された情報の内容通りであれば、これは執行幹部が訓練兵の異常状態を認知しながらも仮病扱いし無視したために発生した惨事」と付け加えた。

そして、「健康状態を考慮しない無理な罰により兵士が死亡したもので、徹底した捜査が必要な事案」と強調した。

センターは軍紀訓練の命令・執行・監督が陸軍規定120の兵営生活規則に基づいて実施されていたかどうか厳正に捜査すべきだと主張した。

また、規定通りに軍紀訓練前の対象者の身体状態に対する問診などの点検があったのかどうか、軍紀訓練の水準が適切だったのかどうかなども確認すべきだと主張した。

さらに、「(提供された情報と)関連した事項が全て事実であると明らかになったり、問題があったと判断されれば、部隊はメディアに事件が公開された26日夜までなぜ隠していたのか、詳細に明らかにすべき」と促した。

26日陸軍によると、23日午後5時20分ごろカンウォンド(江原道)インジェ(麟蹄)の某部隊で軍紀訓練を受ける最中に倒れた訓練兵が民間病院に運ばれたものの、2日後の25日に死亡した。

軍紀訓練は指揮官が軍紀の確立のため規定と手続きに基づき将兵に指示する体力鍛錬と精神修養などで、指揮官の指摘事項などがある場合に施行され、「オルチャリョ」とも呼ばれる。

陸軍は、「故人の冥福を祈り遺族にも深い慰労の気持ちを心から伝え、遺族の立場から必要な諸般事項を誠心誠意、積極的に支援する」とし、「民間警察とともに軍紀訓練が規定と手続きに沿って施行されていたかなどを含め、正確な事故原因と経緯について綿密に調査している」と明らかにした。
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