韓国軍合同参謀本部は同日午後10時44分ごろ、北朝鮮が北西部の東倉里付近から黄海の南に向け発射した「北が主張する軍事偵察衛星」と推定される航跡一つを捉えたと発表した。また、同46分ごろ、この飛翔(ひしょう)体は北朝鮮側の海上で「多数の破片で探知された」とし、韓米情報当局が正常に飛行したかどうか詳細を分析中だと伝えた。
軍当局は飛翔体の航跡を捉えてからわずか2分後に破片で探知されたことから、打ち上げは失敗したと推定している。
北朝鮮はソウルで4年半ぶりとなる韓中日首脳会談が開かれた日に打ち上げを強行した。この日未明、同日午前0時から6月4日午前0時までの間に人工衛星を打ち上げると日本に通告していた。
日本防衛省も同日夜、北朝鮮が弾道ミサイルの可能性があるものを発射したと発表した。
北朝鮮は昨年11月に軍事偵察衛星の打ち上げに初めて成功した。同年5月と8月の打ち上げは失敗しており、11月の打ち上げで偵察衛星「万里鏡1号」を地球周回軌道に乗せたとみられている。
北朝鮮は今年中に軍事偵察衛星を新たに3基打ち上げる方針を表明していた。
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