2020年6月、脱北者団体「自由北韓運動連合」のメンバーがビラを大型風船にくくり付け北朝鮮に向けて飛ばしている(同団体提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
2020年6月、脱北者団体「自由北韓運動連合」のメンバーがビラを大型風船にくくり付け北朝鮮に向けて飛ばしている(同団体提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
【ソウル聯合ニュース】韓国軍合同参謀本部は29日、北朝鮮が散布したビラとみられるものが京畿道や江原道の「接敵地域」(北朝鮮に近い地域)で発見されたと明らかにした。

 軍によると、同地域で約10個の風船が見つかった。風船は肉眼で確認できる高さで飛び、一部は落ち、残りは飛行中という。軍は夜間時間帯だったことを考慮して撃墜はせず、監視を続けている。

 落ちた一部の風船には、正確な確認は難しいが、暗い色と臭いなどからふん便と推定される汚物が入った袋がついていたという。

 合同参謀本部は風船などを見つけた場合は手を触れず、近くの軍部隊や警察に通報するよう呼びかけた。

 風船が見つかった地域の地方自治体は市民の携帯電話に注意を呼びかけるメッセージを送った。

 北朝鮮は今月26日、韓国の脱北者団体が北朝鮮に向けて金正恩(キム・ジョンウン)体制などを批判するビラを飛ばしていることを非難し、「たくさんの紙くずと汚物」が近く韓国に散布されると威嚇していた。

 北朝鮮は2016年にも風船で汚物を飛ばしたことがある。


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