「セックススキャンダル」の容疑に有罪判決…元大統領としては初
「セックススキャンダル」の容疑に有罪判決…元大統領としては初
米国のトランプ元大統領の「セックススキャンダルの口止め金」疑惑事件に関連する刑事裁判の陪審員団が30日(現地時間)、トランプ氏に対して提起されたすべての疑惑に対して「有罪」と評決を下した。米国の大統領としては初めて、犯罪容疑で有罪判決を受けた元大統領になった。

 ロイターなどによると、ニューヨーク・マンハッタンの住民12人で構成された陪審員団は同日午後、ニューヨーク・マンハッタン刑事裁判所で審理を終えた後、満場一致でトランプ氏に提起された34件の犯罪容疑に対して、すべて有罪と判断したと発表した。先月15日に裁判が始まってから約6週間後のことだ。

 ニューヨーク・マンハッタン裁判所のフアン・マーチャン判事は、トランプ氏の共和党候補公式指名が予想される7月15日、共和党全党大会が始まる前の7月11日、宣告を下す予定だ。トランプ氏は1年6ヵ月から4年の懲役刑を受ける可能性がある。トランプ氏の年齢と犯罪歴がないという点を考慮すれば、より短い刑を宣告されたり執行猶予を宣告される可能性もある。

 トランプ氏は元ポルノ女優のストーミー・ダニエルズ氏が自分との性関係を暴露するのを防ぐために、当時個人弁護士だったマイケル・コーエンを通じて13万ドルを支給した後、この費用を法律諮問費であるかのように偽装し、会社の記録を操作した疑いで裁判に付された。

 トランプ氏は法廷の外に出て「最初から操作された決定だった。私たちは何の過ちも犯していないし私は潔白だ」として「本当の判決は11月5日に国民が下すだろう。我々は最後まで戦って必ず勝利する」と主張した。

 トランプ氏側は直ちにニューヨーク控訴裁判所の第1司法部に控訴する予定だと伝えられた。控訴期間がどれくらいになるか予測するのは難しいが、大統領選挙前までに最終結果が出るのは難しいという見方が大半だ。

 もしトランプ氏に有罪が確定しても、大統領選挙には出ることができる。犯罪を犯したからといって、出馬を阻止することはできないためだ。

 ただしトランプ氏が有罪だった場合、無所属や共和党有権者の支持を失う可能性がある。
Copyrights(C) Edaily wowkorea.jp 88