韓国のシン・ウォンシク(申源湜)国防相はインド・太平洋主要国の国防トップたちの前で、北朝鮮の「汚物風船」を糾弾した。
シン国防相は1日、シンガポールで開かれたアジア安全保障会議(シャングリラ会合)で演説を通じて「数日前に北朝鮮は、わが国の民間団体による人道的支援を目的とした『北へ風船を飛ばす行為』に対応する名分で、260余個の『汚物風船』をわが国の領土に飛ばした」と説明した。
つづけて「北朝鮮の行為は反人倫的で、停戦協定への明白かつ重大な違反だ」とし「これを強く糾弾し、ただちに中断することを求める」と語った。
またシン国防相は「北朝鮮の無分別な核・ミサイル開発プログラムは、ここにいらっしゃる全ての国を攻撃できる実存的脅威であり、インド太平洋地域と世界平和に対する正面からの挑戦だ」と訴えた。
つづけて「キム・ジョンウン(金正恩)政権は核・ミサイル開発だけに没頭し、長きにわたり食糧難と経済難により苦痛を受けている北朝鮮住民の生活をより困難にしている」とし「北朝鮮の人権問題と核・ミサイル問題は、すべて『独裁政権の維持』という同じ根から出ている」と語った。
一方シン国防相は、北朝鮮とロシアの協力についても批判した。
シン国防相は「ロシアは国連安保理常任理事国として世界平和の守護者となるべきなのに、安保理決議案を違反している政権から武器の支援を受けている」とし「考えられないような極端な自己矛盾的行動であり、国際社会への裏切りだ」と指摘した。
つづけて「北朝鮮は武器取引の代価として受け取る資金と技術を使って、軍事力強化に拍車をかけるだろう」とし「これは、国際社秩序と規範の権威を失墜させ紛争と対立を助長する原因であり、露朝間の武器取引はただちに中断されなければならない」と求めた。
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