麻薬成分が入った「日本の風邪薬」を販売した薬局、釜山で大量摘発=韓国
麻薬成分が入った「日本の風邪薬」を販売した薬局、釜山で大量摘発=韓国
韓国釜山の薬局で、麻薬成分が入った日本の総合風邪薬を不法販売し、有効期限が過ぎた製造元、原産地、注意事項など表示事項のない非規格漢方薬を販売して摘発された医薬品卸売商が大量に摘発された。

 釜山市特別司法警察課(特司警)は4日、2月26日から5月31日まで釜山市内の医薬品販売業者および漢方薬取扱業者および72か所を対象に薬事法違反行為を取り締まった結果、計18か所で違法行為を摘発したと発表した。

 このうち9か所は、正式輸入許可を受けていない海外医薬品である日本の総合風邪薬を不法販売した。この風邪薬には麻薬成分であるジヒドロコデイン成分が8.34ミリグラムが検出され、韓国では専門医薬品に分類される。

 この成分が入った複合薬物を小児が過量服用すると、幻覚、興奮などを起こす恐れがあり、12歳未満の小児や妊婦に投与してはならず、医師の処方がなければ購入できない。

 今回、特別司法警察の取り締まりに摘発された違法行為は、▲無資格者医薬品販売(2件)▲非規格漢方薬材販売(3件)▲有効期限経過漢方薬材販売(2件)▲医薬品専用保管所に汚染の可能性のある食品と医薬品の混合保管(2件)▲輸入許可を受けていない海外医薬品不法販売(9件)などだった。

 業種別では薬局4か所、医薬品卸売商4か所、漢方薬業社1か所、輸入医薬品販売店9か所が摘発された。

 特別司法警察は、今回摘発された違反業者18か所の関係者を刑事立件した後、検察に送致する計画だ。関係者は「市はこの薬品の根本的な流入遮断のために国内の流通経路情報を共有することはもちろん、税関を通じた行商、特送などに対する通関審査を強化してほしい」と伝えた。

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