北朝鮮は先月末から、ごみなどの汚物をぶら下げた大型風船を韓国に向けて飛ばすとともに、韓国側の全地球測位システム(GPS)利用を妨害するための電波を発信するなど相次ぐ挑発行為を行っている。
尹大統領は「いま韓国は世界で最も明るい国になったが、休戦ラインの北側は世界で最も暗い暗黒の地になった」として「ここからわずか50キロほど離れたところに、自由と人権を無残に奪われ、飢えの中で生きている同胞たちがいる」と指摘。「北の政権は歴史の進歩を拒否して退行の道を歩み、われわれの暮らしを脅かしている」と批判した。
その上で、徹底した対応体制を維持し、断固かつ圧倒的に挑発に対応すると言明。より一層強くなった韓米同盟と国際社会との協力を土台に、国民の自由と安全を確実に守ると強調した。
尹大統領は「平和は屈従ではなく、力で守るもの」として「北の同胞の自由と人権を取り戻すこと、ひいては自由で富強な統一韓国へと進むことも、われわれが強くなってこそ可能だ」と述べた。
また、国のために犠牲になった人々に敬意を表し、医療サービスの改善など支援の強化を約束した。
尹大統領は「挑戦と革新で飛躍する国、暮らしが豊かで国民が幸せな国、若者の夢と希望があふれる国、国民が一つになって共に未来へ進む、より強い韓国を建設する」として「これこそが英雄たちの犠牲と献身を記憶し、その大きな意味に報いる道だと信じる」と力説した。
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