マンションに旭日旗が掲げられたことが報道やSNS(交流サイト)などで広がると、住人に対する非難が殺到。警察や地方自治体の担当者が旭日旗を撤去するよう説得するためマンションを訪れたが、部屋には「旅行に出かけたため、誰もいない」との貼り紙があり、誰も応答しなかったという。
インターネットではマンションの名前と部屋番号、住人の名前と職業(医師)などの個人情報が拡散した。
同姓同名の別の医師が務める病院のホームページが一時、閲覧できなくなる騒ぎもあった。この医師の知人はSNSに「あいにく私の知人が(旭日旗を掲げた人と)名前や職業まで一緒で、当事者と誤解されている。魔女狩りをやめてください」と書き込んだ。
住人の部屋の前には飲食物とみられる汚物が投げつけられ、「土着倭寇(わこう)」などと誹謗(ひぼう)中傷する貼り紙が貼られた。
住人は地方自治体と対立している法的問題を公にするため、旭日旗を掲げたと主張しているようだ。問題が解決しない場合、憲法記念日の「制憲節」(7月7日)と日本の植民地支配からの解放記念日「光復節」(8月15日)にも旭日旗を掲揚するとしている。
警察と自治体は屋外物広告法違反にあたるかどうかを検討している。
釜山在住の市民(40)は「自治体に不満があるとしてもこのようなひねくれた方法で表現すると市民の同意を得ることは難しい」として、「顕忠日に旭日旗を掲げたのは度をはるかに越しており、法的制裁まで科すべきだと思う」と怒りの声を上げた。
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