ソウルのマンションの価格が上昇を続け、不動産市場の中心地であるカンナム(江南)地域のマンションは新高値を記録している。

韓国不動産院によると、6月の第1週時点のソウル地域のマンション売買指数は94.4を記録し、11週連続の上昇となった。ソウルの全ての区でマンション価格が上昇している。

特に、江南地域のマンション売買価格指数は97.1で、2023年12月の第1週に97.1を記録して以来、最高値を記録した。

新高値での取引も増えている。先月から今月の1日までに申告されたソウルのマンション売買取引のうち、申告価格が高値を更新した取引は210件で、取引全体(2293件)の9.2%に達した。そのうち江南区が32件で最も多かった。

江南区アプクジョンドン(狎鴎亭洞)のヒョンデ(現代)アパートの専有面積196平米の物件は過去最高の89億ウォン(約10億1000万円)で取り引きされた。1年前に同じ物件が78億ウォン(約8億8700万円)で売れたが、1年間で11億ウォン(約1億2500万円)上昇したことになる。江南区テチ(大峙)洞のレミアン大峙パレス(専有面積84平米)の物件が34億ウォン(約3億8700万円)で取り引きされ、最高値を更新した。1ヶ月前に比べて2億ウォン(約2270万円)近く上昇したのだ。ドゴク(道谷)洞のレミアン道谷カウンティ(専有面積93平米)の物件も先月30億ウォン(約2億2700万円)で取り引きされ、最高値を更新した。

江南地区のマンションは供給が多くないうえ、金利引き下げに対する期待と総合不動産税の緩和への期待などに相まって、最も早く取引価格が上昇していると分析されている。共に民主党内でも住宅ひとつを所有する人に限って総合不動産税を免除すべきだとの主張が出ている。

ソウル市が江南地域の土地取引許可制の緩和について検討していることも好材料として作用している。ソウル市は今月中に都市計画委員会を開き、土地取引許可制の再指定または解除を行うかどうかを決める方針だ。

下落傾向を見せていたノウォン(蘆原)・トボン(道峰)・カンブク(江北)地域のマンション価格も上昇に転じた。道峰区のマンション価格指数は6月の第1週時点で84.9で、前の月に比べ0.01%上昇した。蘆原区は88.8で0.02%上昇した。今年に入って上昇に転じたのは初めてだ。蘆原区は2023年の11月第1週、道峰区は2023年の11月第3週以来初めて上昇した。江北区は86.5で0.03%上昇した。

蘆原・道峰・江北地域でもアパート価格が新高値を記録した。蘆原区ウォルげ(月渓)洞の専用面積56平米のマンションは先月27日に4億6000万ウォン(約5200万円)で取り引きされた。2021年の最高価格4億4000万ウォン(約5000万円)より2000万ウォン(約225万円)上昇した。道峰区の専用面積84平米のマンションは4月に8億ウォン(約9100万円)で取り引きされた。

チョンセ(保証金賃貸)価格が1年以上に渡って上昇し、首都圏を中心に実需要者が増えているものと分析されている。ソウルのチョンセ価格指数は6月の第1週時点で88.2と0.1%上昇した。同指数は2023年5月の第4週以降、連続して上昇している。
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