教頭の頬をたたいた小学3年生、両親と分離されるか…「緊急臨時措置」要請=韓国
教頭の頬をたたいた小学3年生、両親と分離されるか…「緊急臨時措置」要請=韓国
チョンジュ(全州)の小学校で教権侵害が発生した中、教育当局がこの児童の保護者に対する緊急臨時措置を取ることにした。

11日全州教育支援庁は教頭の頬をたたいて暴言を浴びせ、出席停止の処分を受けた小学3年生のA君に対し「緊急臨時措置」を警察に要請することにした。

教育当局の度重なる家庭指導要請があったにもかかわらず、この児童が教権侵害をしたことは、教育的放任の「児童虐待」と判断されたためだ。

この要請が受け入れられればA君と保護者の間に分離措置が取られることになる。児童虐待犯罪の処罰などに関する特例法に基づく緊急臨時措置は、被害児童または家庭構成員の居住地から退去などの隔離、接近禁止などだ。

これに先立ち、全州教育庁はA君の母親と関連し今月5日に警察に告発状を提出した。全州教育庁の関係者は、「警察の捜査に伴う児童保護措置を取るには長い時間がかかることが懸念されるため、緊急臨時措置を要請することにした」と説明した。

一方、A君は3日午前、学校の廊下で無断早退を制止する教頭に暴言を浴びせ頬をたたく問題行動を取った。その後、学校を訪れたA君の母親も担任教師に暴行したと伝えられ衝撃を与えた。

また、チョンブク(全北)未来教育新聞のユーチューブチャンネルに掲載された映像によると、A君はある市民の自転車を盗んだところを摘発された。A君は自身を制止しようとする市民らに「自分の物だ」と大声を出し、映像を撮影する人に拳をかざし「その女に正しい教育をしてやる」とも話したという。

この時、A君は児童虐待が疑われる話をした。通報者が左頬に傷がある理由を尋ねると、A君は「お母さんがたたいた。自分に暴言を吐いた」と主張し、「朝ご飯もくれず、お腹が空いて死にそう」と訴えた。そして、「自分が偏食をするので少し鋭い物でたたいた」とも話した。ただ、この話が本当かどうかはわからないという。

A君は2021年に小学校に入学してから3年間、インチョン(仁川)や全北イクサン(益山)・全州などで7つの学校を転々とした。A君側は問題が発生するたびに教師の不当指導と児童虐待を主張してきたと伝えられた。
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