OCIが二次電池シリコン負極材用特殊素材工場を着工、大規模供給契約を受け=韓国
OCIが二次電池シリコン負極材用特殊素材工場を着工、大規模供給契約を受け=韓国
化学事業を手掛けるOCIが、二次電池用シリコン負極材の生産に必要な特殊素材モノシラン(SiH4)工場を着工し、二次電池素材事業の拡大に乗り出した。

場所は、チョルラブクド(全羅北道)クンサン(群山)国家工業団地だ。半導体用ポリシリコンやリン酸などを生産している同社工場の敷地内に建つもので、2025年1~6月期の完成を目指す。同社は2023年7月、負極材などを製造するネクセオンと、2025年からの5年間で約700億ウォン(約79億8241万円)規模のシリコン負極材用特殊素材を供給する契約を締結した。初期の生産能力は1000トン規模で、その後世界の二次電池市場の成長に合わせて拡大を検討していく。

OCIは今回のシリコン負極材用特殊素材工場の着工を皮切りに、半導体および二次電池用素材事業の拡大に本腰を入れる計画だ。これに先立ち同社は黒鉛負極材のコーディングに必須の材料である高軟化点ピッチを、韓国で初めて開発している。また総合化学メーカーのトクヤマとは、半導体用ポリシリコンの半製品を製造する工場をマレーシアに設立する予定。このほかにも半導体や二次電池用素材事業の拡大のためのプロジェクトとR&D投資を進めている。

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