北朝鮮「汚物風船」　韓国全国の７７８カ所で確認

【ソウル聯合ニュース】北朝鮮がごみなどをぶら下げて飛ばした「汚物風船」が、韓国全国の７００カ所以上で確認されたことが１４日、分かった。

　最大野党「共に民主党」の楊富男（ヤン・ブナム）国会議員が警察庁から提出を受けた資料によると、北朝鮮が５月２８日から６月１０日までに計４回散布した風船が見つかった場所は７７８カ所だった。１回目（５月２８～２９日）は７８カ所、２回目（６月１～２日）は３５４カ所、３・４回目（６月８～１０日）は３４６カ所で風船が発見された。

　北朝鮮が飛ばした風船は計１６００個以上と推定され、車両や住宅、ビニールハウスが破損するなどの被害があった。

　北朝鮮は１６年１～５月と７月、１０月、１７年２月、１８年１月と３月にも風船を散布したことがある。過去に比べ、今回は短期間に大量の風船を飛ばし、確認された地域も広い範囲に及んだ。