SKオンがリチウムメタル電池用の高分子電解質を開発、米テキサス大学と共同で=韓国報道
SKオンがリチウムメタル電池用の高分子電解質を開発、米テキサス大学と共同で=韓国報道
バッテリー大手のSKオンは米国テキサス大学のグッドイナフ教授の弟子である、ハディ・カニ教授の研究チームと、電解質「SIPE」を開発したと発表した。

グッドイナフ教授は、リチウムイオン電池の容量を2倍にしたバッテリー研究の先駆者だ。2019年にノーベル化学賞を受賞している。2020年からリチウムメタル電池を実現するため、SKオンと固体電解質の共同開発を行ってきた。2023年6月に死去した後は、弟子のハディ教授が研究チームを率いている。

「SIPE」はイオン電導度とリチウムイオンの電導率を改善している。既存の高分子電解質に比べ、常温でのイオン伝導率を約10倍まで、またリチウムイオンの電導率を5倍近く高めた。イオン電導度とリチウムイオンの電導率を高めれば、バッテリーの出力や充電性能も向上する。

リチウムメタル電池は、負極で金属リチウムを使用することでエネルギー密度を大幅に高められるが、商用化には充放電効率を下げるデントライトを抑制することが必須となる。「SIPE」では固体電解質の界面の安全性を高め、デントライトを抑制可能だ。

このほか、高い機械的耐久性を持つため大容量生産が可能。熱的安全性に優れていて250度以上の高温にも耐える。充電速度と低温での性能を改善することに期待できる。


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