大韓航空、アシアナ航空との合併に向けた欧州路線の調整を開始…「顧客の不便を最小限に抑える」
大韓航空、アシアナ航空との合併に向けた欧州路線の調整を開始…「顧客の不便を最小限に抑える」
韓国航空最大手の大韓航空は、欧州連合(EU)の競争法当局であるEU執行委員会から要求された企業結合承認条件を満たすため、欧州行きの航空便を縮小するなど、航空便の運航を調整し始めた。これは、アシアナ航空との合併が最終段階に達したことを意味している。

 19日、韓国航空業界の関係者によると、大韓航空は8月に仁川からローマへの運航を週7回から週4回に減らし、10月にはさらに週3回に削減する計画を立てていることが明らかになった。

 週4回運行されていたバルセロナ路線は9月から運航を休止し、10月からはフランクフルト路線を週7回から週4回に、パリ路線は週7回から週6回に運航回数を削減する予定だ。

 この措置は、EU執行委員会が2月に大韓航空とアシアナ航空の企業結合を承認する条件として、一部の路線をティーウェイ航空に移管するよう指示したためだ。大韓航空はローマ、バルセロナ、フランクフルト、パリの4つの主要な欧州主要路線をティーウェイ航空に移管することに同意し、該当路線の移管手続きを進めている。

 一方、大韓航空は、日程の変更による乗客の不便を最小限に抑えることに注力する方針だ。

 まず、日程変更により影響を受けた乗客に対しては、国際線スケジュール変更の処理指針に従い、代替の運航区間に変更するよう案内する。また、スケジュールの変更による現地での交通や宿泊施設の払い戻しが不可能な場合には、補償計画も用意している。供給不足の路線には、不定期便の運行も検討する。日程変更が困難な乗客には、提携航空会社や大韓航空の他の欧州路線での搭乗券を提供する。

 同社の関係者は、「海外競争当局の是正措置によるやむを得ないスケジュール変更に対して、最善を尽くしている」と述べ、「当社が保有するヨーロッパ路線で、お客さまの旅行に不便が生じないよう積極的に対応する計画」と強調した。

 さらに、「最終的な合併後は、両社のスケジュール運営の効率化を通じて、お客さまにはより多くの選択肢を提供できるようになる」とし、「国内外の運航承認などの必要な手続きが完了するまでは、スケジュールの調整ができないため、計画よりも時間がかかることをご理解いただければと思う」と述べた。
Copyrights(C) Herald wowkorea.jp 104