「釜山国際モーターショー」から名称を変更後、初めて開催される今回の展示会では「ネクストモビリティー、世界の中心になる」をテーマに、国内外の七つの完成車ブランドが計59台を出品する。
韓国完成車ブランドからは現代自動車グループ(現代、起亜、ジェネシス)、ルノーコリア、スーパーカーを製造するオウリムモータースが参加する。海外ブランドではBMWとミニがブースを設ける。
各ブランドに共通するキーワードは「エコ」だ。ハイブリッド車(HV)や電気自動車(EV)の新モデルを投入し、EVのキャズム(一時的な需要停滞)を克服する方策を提示する。
現代自動車は今回、EVモデルの軽自動車「キャスパーエレクトリック」の実物を初公開する。
また、EV専用モデル「アイオニック5」「アイオニック6」、小型多目的スポーツ車(SUV)「コナ」のEVモデル、水素電気トラック「エクシエント」、物流に特化した大型トラック「ST1」など、乗用車・商用車のエコカーモデルを発表する。
起亜は初のピックアップトラック「タスマン」のオリジナルデザインモデルを国内初公開。「EV3」「EV6」「EV9」などEVのラインナップとパーパス・ビルト・ビークル(PBV、特定目的の車両)のコンセプトカー「PV1」「PV5」「PV7」なども展示する。
現代自動車の高級車ブランド「ジェネシス」は、大型セダン「G80」の電動化マイナーチェンジモデルを国内初公開する。3年ぶりのマイナーチェンジとなる同モデルは、今年4月に北京モーターショーで公開された。
さらに、超大型電動化SUVのコンセプトカー「ネオルン」をアジア初公開し、ジェネシスのレーシングカー「ジェネシスXグランベルリネッタコンセプト」を世界初披露する。
BMWコリアは、マイナーチェンジを経て発売される高性能クーペ「ニューM4」と同社初のスポーツ・アクティビティ・クーペ(SAC)「オールニューiX2」を公開する。
ミニはこのほど発売したミニクーパーのEVモデル「ニューオールエレクトリックミニクーパー」と「ニューミニカントリーマンJCW」など18モデルを出品する。
釜山モビリティーショーに参加する完成車ブランドは減少傾向にある。2016年には25ブランドが232台を出品したが、18年には19ブランド・202台、22年には6ブランド・57台に縮小した。
今年のイベントでも韓国完成車メーカーのうちKGモビリティ―、韓国GMは参加せず、輸入車ブランドはBMWとミニのみが参加する。
入場者数も減少傾向を示しており、16年の66万8416人から22年には48万6156人と8年間で約27%減った。
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