特に、医師協会のイム・ヒョンテク会長が個人のSNSで記事リンクを共有し、会員による非難を誘導した後、特定のメディア記者を名指しで嘲笑する行為に出たことを強く非難した。記者協会は、このような高圧的な態度と皮肉が医師協会執行部の特徴になっていると指摘している。
また、医師協会執行部の強硬な発言は、最終的には国民と患者に向けられたものであり、医師協会は謝罪と再発防止を約束すべきだと要求した。
以下、記者協会の声明文。
<大韓医師協会は、メディアへの圧力を直ちに解除せよ>
大韓医師協会は、記事の内容が医師の要求に反するという理由で、複数のメディアに対する出入り停止を一方的に通知した。医師協会に出入りする記者団が存在しないにもかかわらず、出入り停止を理由に記者の取材活動を制限し、その根拠となる内部議論の手続きに対する説明も省略し、「会長が決めたこと」と述べている。出入り停止を通知した一部メディアには、記事ではなくコラムを根拠に出入り停止を通知した。
大韓医師協会のイム・ヒョンテク会長は、個人のSNSで記事リンクを共有し、会員による非難を誘導した後、特定のメディア記者を名指しで嘲弄(ちょうろう)する行為を行った。イム会長は、これまでもSNSを通じて医師協会の会長としての立場や、今後の対応を会員に知らせてきた。そのため、「個人のSNSに自由な意見を書いた」という弁解は成立しない。
取材過程での高圧的な態度と皮肉は、医師協会執行部のトレードマークになった。保健福祉の取材を担当する記者が収集した被害事例の中では、医師協会の内部で事実確認を経た記事に対しても、「内部確認の結果、そのような通話をした人はいない。明白な誤報だから記事を削除せよ」という一方的な要求をしてきたこともあった。
事実確認をした執行部が、自身が露出することを防ぐために偽りの釈明をし、該当の記事が誤報だと他の記者に記事を書くなという要求まで続いた。大韓医師協会の立場に反する報道が出れば「事実ではない」と言い、記者には致命的な「誤報」というらく印まで押して、全体に公示する軽率な態度を見せたのも一度や二度ではない。
医師協会は、報道官を通じてのみ取材を行うよう要求している。記者はどの出入り先でも多様な経路で事実確認をする。もし、報道官を通じない一貫性のないメッセージ管理に負担を感じるなら、内部のメディア対応能力を教育すべきことであって、記者の取材を禁止することではない。
医師協会執行部の荒々しい口から出てくる発言が記者に向かうのは、結局国民と患者に向けたものであるという点を明確にしておく。医療改革において国民が背を向ける結果を招いたのは、結局、医師協会の傲慢な態度のせいだ。
記者のすべての取材活動は、国民の知る権利と便益のために行われる。編集権を侵害し、記者の取材に危害を加える一切の行為に対して医師協会は謝罪し、再発防止を約束すべきだ。政府は医者に勝てないという傲慢な考えが、どうか国民にメッセージを伝える記者には適用されないことを願う。
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