「補償に集中しようと」…火災で31人死傷「アリセル」が最大の法務法人を選任=韓国
「補償に集中しようと」…火災で31人死傷「アリセル」が最大の法務法人を選任=韓国
火災で31人の死傷者を出した韓国京畿道華城市(キョンギド・ファソンシ)の一次電池メーカー「アリセル」が、国内最大の法務法人「キム&チャン」を弁護人に選任し、警察の捜査に対応していることが分かった。

 これに対して批判があるという声に対し、アリセルのパク・スングァン代表の息子パク・ジュンオン総括本部長は「法的な責任を回避したり縮小しようとする意図は全くない」と話した。

 27日、聯合ニュースによればパク本部長はこのように話し、「遺族の方々の補償にさらに集中するために捜査過程の全てを法律代理人に任せるために弁護団を選任しただけ」と釈明した。

 パク代表とパク本部長は、火災事故発生から3日後の同日午後、初めて遺族に会って謝罪した。

 2人は、京畿道華城市のヌリムセンターに設けられた遺族控え室を訪れ、一部の遺族に会って頭を下げた。

 パク代表は「今回の惨事は私と我が社が一生を抱いて行かなければならないと考える」とし、「早急に葬儀を含む後続対応を用意する」と話した。

 続けて「百回千回謝罪をしても足りないことは知っている」として「しかし私たちは最善を尽くして準備する。本当に申し訳ない」と付け加えた。

 これに先立ち、パク代表父子はヌリムセンターを訪問して謝罪しようとしたが、「今になって頭を下げることに何の意味があるのか」という遺族側に制止された。

 その後、待機していた2人は、引き返そうとして駐車場で出くわした多数の中国国籍死亡者の遺族が謝罪を要求すると、再び遺族の控え室に向かった。

 パク本部長はこの日「子供を返してほしい」と座り込んだ遺族の前にひざまずいたが、怒りと悲しみを慰めるには力不足だった。この遺族は今回の惨事で24歳の幼い息子を失った母親だった。

 遺族のうち1人は、解剖を終えて葬儀場に安置された遺体を見て気を失い、救急車で運ばれたという。
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