尹大統領は「朝鮮半島未来シンポジウム」に祝電を寄せた=28日、ソウル(聯合ニュース)
尹大統領は「朝鮮半島未来シンポジウム」に祝電を寄せた=28日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は28日、国家基幹ニュース通信社の聯合ニュースと統一部がソウルで共催した「朝鮮半島未来シンポジウム」に祝電を寄せ、「韓米日協力体制の制度的基盤と協力をさらに強化し、価値を共有する国々との連帯と協力を堅固にする」として「北の挑発とグローバル複合危機を賢明に克服していく」と強調した。

 尹大統領は、われわれの前には克服すべき課題が山積しているとしながら、世界各地で地政学的・地経学的対立が発生しており、エネルギー、資源、食料などさまざまな分野で供給網(サプライチェーン)の分断が起こっていると分析した。

 また、北朝鮮は核とミサイルを開発して絶えず韓国の安全を脅かしていると指摘。政府はこのような危機を克服するため、韓米同盟を完全に復元し、より強力で堅固なグローバル包括的戦略同盟へと拡張させたと述べた。

 続けて、長期間放置されていた韓日関係を正常化させ、12年ぶりに両国首脳のシャトル外交を再開したと強調。これを基盤に昨年8月、韓米日3カ国の首脳が米大統領山荘のキャンプデービッドで会談し、安全保障や経済全般の協力を高度化する「三角協力」の新たな地平を開いたと論じた。

 尹大統領は「私と政府は、堅固な安保を土台に自由と繁栄の韓国を建設する」として「グローバル中枢国家外交により、域内はもちろん世界の平和と繁栄のために責任ある役割を果たす」と強調した。

 朝鮮半島未来シンポジウムは、聯合ニュースと統一部が2015年から毎年開催している。今年は「韓米日三角協力の現状と課題」をテーマに、韓米日の要人や外交・安保専門家が出席して北朝鮮とロシアの軍事同盟強化や国際紛争への対応、解決策などを議論する。


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