日本のアイスクリームの市場規模が4年連続で過去最高を更新し、6000億円を突破した。夏でなくとも1年中もなかや大福などのアイスクリームがデザートとして人気を着実に集めている上、物価高の影響によりアイスクリームの価格も上昇しているためだ。韓国への日本のアイスクリームの輸入額も徐々に増えている。

日本アイスクリーム協会の「アイスクリーム類および氷菓販売実績」によると、2023年のアイスクリーム市場は6,082億円と1年前より9.9%成長した。2017年に5000億円を突破してから、わずか6年で1000億円も増加した。

販売量は昨年より少し減ったが、もなかや大福などの製品が大きく増え、市場の成長を牽引した。氷菓製品の販売量は減少し、1年前より0.8%減少した。反面、業務用製品とスティック型製品が新型コロナウィルス感染拡大期以降に着実に増加し、昨年の下半期にはもなかや大福アイスクリームなどその他の製品が前の年に比べ1.5倍以上増加した。

さらに販売単価も物価上昇を受けて前年より65円上昇し、過去最高値を記録した。昨年の下半期には2次価格調整を行い、購入単価が723円まで上昇した。

消費動向をみると、日本の総務省の家計調査(2人以上世帯)によると、2023年度の1世帯当たりのアイスクリーム消費金額は1万1707円で、4年連続で1万円を突破した。

昨年の日本から海外に輸出するアイスクリーム・氷果類の貿易金額も過去最高を記録した。日本の財務省の貿易統計で、アイスクリーム・氷果類の2023年の輸出額は79億6600万円、物量では1万138トンと10年間で3倍に増え、初めて1万トンを超えた。

このような活気に支えられ、新たに海外市場の開拓を狙うアイスクリーム製造会社も現れている。あずきアイスクリームを生産する井村屋グループは、マレーシア工場でハラール認証を取得するなど現地化を進めており、現地で人気のある熱帯地域の果物を使用した製品を新たに発売するなど、市場攻略を進めている。

アイスクリームの 輸入額も同時に増えている。昨年の日本のアイスクリーム輸入額は35億2000万円で、新型コロナウィルスによって輸入額が減少した2019年度以降、引き続き成長している。韓国産アイスクリームの輸入量は約435トンで、全体の6.3%で第4位を占めている。

韓国農水産食品流通公社(aT)の関係者は「日本のアイスクリーム市場の活気は市場規模の成長にも表れている。韓国製アイスクリームの市場拡大も期待できる」と述べ、「韓国産デザートに対する需要も増加している」と述べた。
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