都市開発不正疑惑の中心人物と金銭問題で捜査中の元新聞社幹部が遺体で発見…検察は哀悼の意を表明＝韓国

韓国の大規模都市開発計画に関わる民間業者、キム・マンベ氏との金銭問題で捜査を受けていた元新聞社幹部が、このほど遺体で発見された。ソウル中央地検は哀悼の意を表明し、「公訴権なし」として事件の捜査を終結する方針を示した。

　忠清北道丹陽郡の警察によると、家族からの行方不明届を受け、GPS（全地球測位システム）を用いた捜索の結果、6月29日の午後7時30分ごろA氏（56歳）の車を永春面の山中で発見した。A氏は、その車から約50メートル離れたところで遺体で見つかったという。

　A氏は、韓国日報の元幹部で、キム・マンベ氏から1億ウォン（約1160万円）を受け取っていたことが判明していた。検察は、A氏がキム氏から金銭を受け取り、大庄洞開発に関わる関係者に対して、肯定的な記事を書くよう依頼され、また不利な記事の掲載を阻止するよう求められたと疑っている。

　検察は4月18日にA氏の自宅などを家宅捜索した。今月もA氏は3回にわたり検察に出頭。亡くなる2日前の27日にも検察で、約8時間の取り調べを受けていたという。A氏は検察の取り調べで、キム氏から受け取った1億ウォンは単なる借金であり、記事の依頼とは関連がないと主張し、疑惑を否定し続けていた。

　一方で、韓国日報は昨年1月にA氏を解雇した。A氏はこの決定に不服し、解雇無効を求める訴訟を起こしたが、最近敗訴していた。

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