朝鮮中央通信によると、労働党中央委員会第8期第10回全員会議の2日目にあたる29日の会議で、出席した幹部全員が「肖像記章」と呼ばれるバッジを着用していた。
北朝鮮の最高位層である全員会議に出席した幹部たちが金氏のバッジをつけたのは、金正恩体制が始まってから10年以上が経過し、総書記の偶像化に更なる力が、注がれていることを示唆している。このバッジの写真は、対外メディアの朝鮮中央通信だけでなく、北朝鮮の住民も読む労働党機関紙「労働新聞」にも掲載された。
金氏のバッジは、父キム・ジョンイル(金正日)氏の死後の2012年に作られた。国内での着用が確認されたのはこれが初めてだ。
「肖像記章」は、一般市民から最高位層までが着用する、金氏一家を象徴する偶像物だ。当初は党幹部のみが着用していたが、2000年代に入り一般市民も着用するようになった。
祖父であるキム・イルソン氏の肖像記章は、1970年11月に金正日氏が労働党第5回大会で提案し、本格的な製作と配布が始まった。金正日氏の肖像記章は、彼の50回目の誕生日である1992年2月16日に、万寿台創作社で製作が開始された。
一方、北朝鮮では最近、金日成氏の誕生日の名称が「太陽節」から「4・15」に変更されている。先月には、北朝鮮メディアが平壌錦繍山地区労働党中央幹部学校の竣工式に金正恩氏が参加したことを報道。校内にある革命史跡館の外壁に、父と祖父母の肖像画と並んだ金氏の肖像画の写真を掲載した。
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