炭素中立化学工程実証センターが開所、1日150キログラムのCO2の処理が可能に=韓国
炭素中立化学工程実証センターが開所、1日150キログラムのCO2の処理が可能に=韓国
韓国化学研究院は3月、カーボンニュートラルを実現する化学技術を商用化するため、ヨス(麗水)未来革新地区に炭素中立化学工程実証センターを開所した。

同センターは今後、触媒や分離のための材料を実証規模で製造・検証し、研究を通じて産業界を支援する拠点となる。現在、実証設備12種、ユーティリティ設備5種、分析設備7種、計24種を備える。4月から企業を対象に分析サービスを行っているが、大規模実証を支援するための統合モニタリング・稼働システムと個々の設備は試運転の段階だ。

同センターではとくに温室効果ガスの発生源であるメタンを活用し、石油化学産業において必須のエチレンやプロピレンなどの物質へと変換する研究も行う計画だ。

さらに同研究院は二酸化炭素(CO2)回収・利用(CCU)実証支援センターの、2024年12月の完成を目指し、建設を進めている。これにより炭素中立センターと合わせて1日150キログラムのCO2を処理できるCO2汚染物質転換設備、合成燃料を基準としてCO2から転換した1日あたり50キログラムの液状化学物の製造設備、1日あたり23キログラムのCO2を処理可能なCO2高圧液状化合物製造設備を備えることになる。

同研究院は今後、CO2をエコな化合物に製造する実証インフラも構築するとしている。


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