物価上昇率、11ヶ月ぶりに低水準…金利引き下げに期待=韓国
物価上昇率、11ヶ月ぶりに低水準…金利引き下げに期待=韓国
韓国では先月、消費者物価上昇率が2.4%と、11カ月ぶりに最も低い上昇幅を見せた。物価が安定傾向に入り金利引き下げにさらに期待がかかる見通しだ。これに先立ち韓国銀行は、下半期物価上昇率が2%初中盤台に下がる傾向を見せれば、金利引き下げを考慮できるとした。

2日、韓国統計庁が発表した「2024年6月消費者物価動向」によると、先月の消費者物価指数は113.84(2020年=100)で前年同月比2.4%上がった。昨年7月(2.4%)以後11カ月ぶりに最も低い上昇率だ。消費者物価上昇率はことし1月2.8%から2~3月3.1%に上昇した後、△4月2.9%、△5月2.7%、△6月2.4%と、3カ月連続で鈍化している。

石油類価格の上昇幅は拡大したが、農産物価格の上昇率が鈍化、また昨年の電気・都市ガス料金の引き上げによる基底効果が作用し、物価を引き下げた。日用品中心で構成される体感物価に近い生活物価は2.8%上昇し、昨年7月(2.0%)以来初めて2%台に下がった。食料品やエネルギーを除いた根源物価上昇率は2か月間の2.2%にとどまった。

物価鈍化傾向が明白になり、市場は金利引き下げ期待を高める姿だ。この日、債券市場で国庫債金利は長短期物を選ばず一斉に下がった。国庫債3年物金利は前日比4.1bp(1bp=0.01%ポイント)下げて3.169%を記録した。3年物の金利は日中に3.149%まで下がることもあった。国債10年物の金利は2.3bp下げて3.289%で取引を終えた。

韓国銀行イ・チャンヨン総裁はことし5月、金融通貨委員会記者会見で「(下半期物価上昇率が)2.3~2.4%に下がる傾向が確認されれば金利引き下げを考慮できる」と述べた。

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