3日メディアの報道を総合すると、警察が事故直後に運転手のチャ某氏(68)の車から確保したドライブレコーダー映像には、チャ氏の車がソウル・チュン(中)区のウェスティン朝鮮ホテルの地下駐車場から出た直後から事故発生により車が止まるまでの画面と音声が記録されていた。
通常、急発進が疑われる事故のドライブレコーダーには、「車がどうなっているんだ」、「止まらなければ。どうしよう」、「ブレーキが利かない」などと運転手や同乗者が当惑する声が記録される。
交通事故専門のハン・ムンチョル弁護士もきのう、自身のユーチューブチャンネルを通じ、「急発進かどうかを判断するには音声が記録されたドライブレコーダー映像が重要だ。『車がおかしい』などの生々しい音声がなければ急発進ではない可能性が高い」と話した。
しかし、チャ氏の車のドライブレコーダーにはこのような音声が記録されていなかったと把握された。チャ氏と同乗者の妻は事故が発生する直前まで特別な会話もしていなかったと伝えられた。
この映像にはチャ氏夫妻が運転中に驚くような「おお、おお」という音声だけが記録されていたという。
これにより、警察もこのドライブレコーダーの音声だけでは急発進などの車の欠陥を類推するのは難しいと判断していると伝えられた。
ソウル・ナムデムン(南大門)警察署はチャ氏を交通事故特例法上の業務上過失致死傷の容疑で2日に立件した。
チャ氏はキョンギド(京畿道)アンサン(安山)にあるバス会社に所属する市内バスの運転手で、約40年の運転経歴を持つと伝えられた。チャ氏は今回の事故で肋骨(ろっこつ)などを負傷し病院に入院している。
警察によると、1日午後9時30分ごろ、チャ氏が運転していた車は市庁駅付近のホテルの地下駐車場から出た後、一方通行の4車線道路を逆走し歩道に突進した。
この事故で歩行者9人が死亡した。6人は現場で死亡し、3人は心停止の状態で病院に運ばれたものの、死亡判定を受けた。また、チャ氏とその妻、歩行者2人、チャ氏の車が衝突した車2台の運転手ら6人が負傷した。
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