業界関係者によると、ファンが撮影しユーチューブに投稿したハニのソロステージの動画は投稿から6日で368万回再生を突破し、今も再生回数を伸ばしている。「いいね」は10万を超え、コメントは1万に迫る。
ハニはこのソロステージで松田聖子のトレードマークとして流行した髪型「聖子ちゃんカット」を再現して注目された。またハニが韓国人でも日本人でもなく、オーストラリアとベトナムの国籍を持っていることも話題となった。
1980年代は日本が世界経済をけん引した好況期で、松田聖子の「青い珊瑚礁」は当時を象徴するコンテンツだ。そのため歌謡界ではハニの今回のステージが日本の古い世代の思い出を呼び起こし、新しい世代には新鮮な魅力を与えたという評価が出ている。
日本メディアはハニのステージについて、80年代のアイドルソングをさわやかに歌って観客をとりこにし、歌唱後に会場が暗転しても衝撃の余韻が続いたなどと評価した。
また韓国歌謡界で最近流行している2000年代のファッションや雰囲気をリードしてきたNewJeansがさらに20年さかのぼって1980年代のレトロを表現したことも注目される。
「青い珊瑚礁」は2日、韓国最大の音楽配信サイト・メロンのデイリーチャートで222位に入った。
またこれに先立ち、韓日それぞれで選抜された歌手7人ずつが歌を競い合う韓国ケーブルチャンネルMBNの「韓日歌王戦」で日本の住田愛子が披露した1981年のヒット曲「ギンギラギンにさりげなく」もユーチューブを中心に話題になった。
住田がこの曲を披露したステージの映像は444万回再生を超えた。
住田は「韓日歌王戦」で競い合った韓国側の代表のキム・ダヒョンとデュオ「Luckyパンパン」を結成して先ごろ韓国でデビューした。住田はインタビューで韓国の大衆歌謡と日本の昭和歌謡は似た部分があり感情を込めやすかったなどと話している。
文化評論家の金成洙(キム・ソンス)氏は「K―POP市場を主導するのは10代だとしても、経済力を備えた大衆文化の主な消費層は30代後半から50代前半だ。この層にとって1980年代のレトロコンテンツは根であり郷愁の根源」とし「最近の不況で過去を懐かしむ流れが多いということを看破したコンテンツ」と指摘した。
またNewJeansは「過去への退行」にとどまらず、独自の感性で再構成して新しい市場を作った一方で、「韓日歌王戦」はレトロの流れに乗った程度という違いがあるなどと分析した。
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