同法案は5月末に任期が始まった議員による第22代国会で初めて採決される法案となった。
国民の力のフィリバスターに対し、共に民主党はフィリバスターの終結を求める動議を国会議長に提出。提出から24時間後以降に行われる採決で在籍議員(定数300)の5分の3以上が賛成すれば、議長によりフィリバスターの終結が宣言され、フィリバスターは強制終了となる見通しだ。共に民主党(169議席)と同調するその他の野党を合わせると5分の3を超える192議席になる。
フィリバスターが終われば、特別検察官の任命・捜査に向けた特別法案の採決が行われ、野党単独で可決される見通しだ。
フィリバスターにより、この日実施される予定だった経済分野の対政府質疑は中止になり、本会議場で待機していた韓悳洙(ハン・ドクス)首相と関係閣僚らも退場し、同法案に関連する朴性載(パク・ソンジェ)法務部長官だけが残った。
同法案は5月に任期を終えた議員による第21代国会でも野党の単独可決から大統領の拒否権行使による再採決という流れで否決されている。
政府·与党が同法案の違憲性を指摘する中で、大統領室もまた尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の拒否権行使を事実上予告した状態だ。
大統領が拒否権を行使した法案が再び可決されるためには「在籍議員の過半数出席と出席議員3分の2以上の賛成」が必要となる。108議席で少数与党の国民の力から造反が出れば、可決される可能性もある。
与野党が激しく対立する同法案を巡り、7月の臨時国会は空転が続くものとみられる。
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