「脱走」イ・ジェフン、膝の損傷だけじゃない!…58キロまで減量で熱演「息が止まると思ったが後悔はない」
「脱走」イ・ジェフン、膝の損傷だけじゃない!…58キロまで減量で熱演「息が止まると思ったが後悔はない」
俳優のイ・ジェフンが「脱走」のために自らを追い詰めた。

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いつも作品だけを考えて渾身(こんしん)の熱演を繰り広げるイ・ジェフンが映画「脱走」でも全てを投入した。 見守る観客たちも彼の苦労がそのまま伝わってきて気の毒に感じるほどだ。 2020年に公開した「盗掘」以後、久しぶりにスクリーンに戻ってきた彼は「脱走」を通じて夏のシネマ街の観客に面白さと意味とを同時に与えている。

最近、ソウル・チョンノ(鍾路)区のあるカフェで行われたヘラルドPOPとのインタビューで、イ・ジェフンは「今後ここまでできるだろうか」と思うほど簡単ではなかった撮影当時を思い出した。

「脱走」はあすのための脱走を始めた北朝鮮兵士ギュナムと、きょうを守るためにギュナムを追う保衛部将校ヒョンサンの命がけの追撃戦を描いた作品。 イ・ジェフンは俳優を夢見ていた時代からイ・ジョンピル監督に対するファン心があったため、今回オファー時にわくわくするしかなかった。

「監督がオファーをくださった時、とてもうれしかった。 僕が俳優の夢を見た時から監督に対する話をたくさん聞いた。 独創的で奇抜な作品で独立映画シーンにいる人々に新鮮な衝撃をたくさん与えた方だった。 いつかは一緒に作業できる瞬間があればと期待していたが、ついに会えてとても楽しかった」

イ・ジェフンは劇中、明日への脱走を始めた北朝鮮兵士イム・ギュナム役を演じた。 軍事境界線近くの北朝鮮最前線部隊で10年満期で除隊を控えている晩年の軍曹イム・ギュナムは、除隊しても自身の人生を選択できない北朝鮮を離れて、失敗してもやりたいことをやってみる自由のある「南への脱走」を長く準備してきて、命をかけて実行に移す人物だ。 これに対し、イ・ジェフンは本当の人生のために直進するエネルギーを生々しく伝えるために息が切れるまで走った。 膝まで痛めてしまった。

「最後まで諦めない執念をどのようにもっと表現できるかについて絶えず悩んだ。『本当に君が望むことを最後までやり遂げてほしい』という応援を観客から望んだ。 走っていく前の姿を見せるために、車にカメラを取り付けた後、それについて行きながら演技しなければならないが、両足で走っていく車について行くことはできないが、ついて行かなければならないという考えが強かった。 あまりにも息が切れて息が止まるかも知れないという経験を初めてした。 無謀でもあったが、自ら感じてこそ観客に伝えられるという信じた。 それで走った。 疲れて床に倒れていた瞬間が多かった」

続けて「終盤に日が暮れて走る場面は時間が短かったが、本当にたくさん行ったり来たりした。 皆十分だからやめろと言ったが、ギュナムが望む自由を劇的に表現したくて息が止まりそうな瞬間まで走りたい欲望があった」として「結局、右側の外側の膝が悪くなった。 階段を降りる時、膝が曲がらなくて病院に行ったら無理したからだそうだ。 これからは気を付けなければならないという診断を受けて悲しかった。 だが、再びそのような瞬間が来ればするのかという問いには『するしかない』ようだ。 今も高いところから降りる時は手すりにつかまなければならないが、真心が表現されたようで後悔はない」と付け加えた。

何よりもイ・ジェフンは、イム・ギュナムが疲れ切った姿を見せるために、今までの作品の中で最も食事に制限を置いたりもした。 58~60kgまで減量した。

「最初から痩せていれば良いという気がした。 時間が経てば経つほどさらにそんな姿を見せたくて、食べることに対する制限を設けた。昼食、夕食の時間になると、ご飯の車に背を向けなければならなかったので、胸が痛くて大変だったが、すべきだった。 タンパク質シェイクとともに生きてきた。 今の体重が60代半ばだが、当時58から60kg程度だった。 食べたい欲望で簡単にアイスクリームやお菓子などを食べることもできるが、目の前にあるものさえ無視しなければならなかった。 どの作品よりも強く自らを制限した。 とてもつらかったが、そうしないと表現しにくいと思った。 メソッドではないメソッドのように自らを追い詰めた。 これからはできないほど苦労した」

それだけでなく、イ・ジェフンは白い肌を日焼けしたかと思えば、そばかすを顔に描きながら全体的にもリアルな雰囲気を作った。

「肌がとても白い方なので、日焼けを頑張った。 ギュナムが軍生活をしながら憔悴し、疲弊した姿を扮装で極大化することができて、さらに気に入った。 僕は大丈夫なのか鏡を見る必要がなかった。 むしろきれいだと思い、不細工にしてほしいという表現をした」などとほほ笑んだ。

「脱走」で苦労を重ねたイ・ジェフンだが、休むことなく熱心な歩みを続けている。 良い作品に出会って撮影する瞬間を通じてまた力を得るというイ・ジェフンだ。 なぜ引き続き大衆から愛されるのかが分かる部分だ。

「休んだり遠くへ旅行に行って楽しみたいという気持ちもたくさんあるが、良い作品があれば撮影することになるようだ。 そうすれば、休みを忘れて走れる力が生まれる。 良い作品に出会って撮影できること自体がありがたいことだと思う。 特に最近はコンテンツが出てくる部分において容易ではない状況であることを認知しており、毎日撮影できることがどれほど大切なことなのか、さらに感じている。 これからも休むよりは走っていきそうだ」と笑った。

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