金日成主席の死去から30年を迎えるのに合わせ、北朝鮮で追悼ムードが高まっている(資料写真)=(聯合ニュース)
金日成主席の死去から30年を迎えるのに合わせ、北朝鮮で追悼ムードが高まっている(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)が祖父の金日成(キム・イルソン)主席の死去から30年を迎えた8日、金主席の遺体が安置されている平壌の錦繡山太陽宮殿を訪問したほか、同主席を追悼する中央追慕大会に出席した。朝鮮中央通信や朝鮮中央テレビなどの国営メディアが同日報じた。

 錦繡山太陽宮殿には金徳訓(キム・ドクフン)首相や趙甬元(チョ・ヨンウォン)党書記、崔竜海(チェ・リョンヘ)最高人民会議常任委員長、李炳哲(リ・ビョンチョル)党中央軍事委員会副委員長らが同行した。これら幹部らは追慕大会にも出席した。

 北朝鮮メディアは通常、金正恩氏の動向について翌日に報じているが、この日は宮殿訪問などを当日に伝えた。

 北朝鮮では金正恩氏の最高指導者就任から10年以上が過ぎ、金主席や父親の故金正日(キム・ジョンイル)総書記との差別化を図って正恩氏の偶像化を加速しているとみられている。金主席の追悼行事も規模を縮小するとの観測が出ていたが、死去30年という節目に合わせて中央追慕大会が開かれたようだ。北朝鮮は金主席の死去から20年の2014年と死去25年だった19年にも同大会を開催した。


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