市庁近くの事故現場で、犠牲者を追悼して献花する市民
市庁近くの事故現場で、犠牲者を追悼して献花する市民
ソウル市のシチョン(市庁)駅での逆走行事故を捜査している警察が、運転手のチャ氏(68)はしばらく退院できない状態だと伝えた。

8日、警察は定例記者懇談会で「(チャ氏の肋骨は)折れ、気胸がある。肺に血が溜まっており、しばらくは退院できない」と明らかにした。

警察は3日、チャ氏に対する逮捕令状を申請したものの、ソウル中央地裁はこれを棄却した。

さらなる逮捕令状申請計画について警察庁関係者は「現在はない」としながらも「捜査の進行状況により判断する」と述べた。拘束令状を検討するかどうかについても「(状況を)見なければならない」と答えた。

チャ氏が急発進を主張したことを究明するため、警察はチャ氏が運転していたジェネシスG80車両と車両の事故記録装置(EDR)などを2日、国立科学捜査研究院(国科捜)と公信力のある外部専門機関に送り、精密な鑑識・鑑定を依頼した。

警察は「EDRも急発進判断の一要素である。EDRの他にも車両全体の欠陥の有無、事故当時の映像、関連者の供述など、総合的に見て判断しなければならない」と伝えた。

通常、国科捜の精密分析には1~2か月かかるが、警察はより迅速に進行しているとの報告を受けたと明らかにした。さらに「国科捜の分析結果は信頼できると判断するが、国科捜の鑑定に様々な機関が加わり、諮問を受けて参考にする」と伝えた。

また、チャ氏の妻だという同乗者に対する追加調査も必要なら行う計画だ。
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