「配達員死亡」泥酔運転DJに懲役10年…裁判所「過失ではなく故意」=韓国
「配達員死亡」泥酔運転DJに懲役10年…裁判所「過失ではなく故意」=韓国
泥酔状態で車を運転しバイクの配達員を死亡させた容疑で拘束起訴されたDJイェソン(本名:アン・イェソン)が1審で実刑を宣告された。

ソウル中央地方裁判所は9日、特定犯罪加重処罰法上の危険運転致死などの容疑で拘束起訴されたアン被告に対し懲役10年の実刑を宣告した。

裁判部は、「飲酒運転事故が相次ぎ、社会全般の要求が出ているが、根絶されずにいる」とし、被告に対し「飲酒運転事故の過失犯だが、故意犯に近い責任を負うべき」と判示した。

また、「被告はスピード違反、センターラインオーバー、信号違反をし、2次交通事故の直前に時速が110キロになるほど危険な運転をしたが、事故を認識すらできないほどに泥酔していた」とし、「特に被告は1次交通事故の直後、容易に2次事故を回避することができたが、(そうはせずに)危険性は非常に重い」と強調した。

アン被告はことし2月3日午前4時40分ごろ、ソウル・カンナム(江南)区ノンヒョン(論峴)洞で血中アルコール濃度0.221%の泥酔状態で運転し、2回の交通事故を起こした。初めの事故では逃走致傷事故後未措置の容疑を持たれ、次の事故では50代のバイク配達員を死亡させた容疑で裁判にかけられた。

裁判所は初めの事故についても有罪を認めた。裁判部は、「被告は携帯電話で車の番号を撮影、警察への通報など事故の収拾をせず、現場に残るべきにもかかわらず何の説明もなく5分後に事故現場を離れた」とし、逃走の意思が認められると説明した。

これに先立ち、検察は先月に開かれた結審公判で懲役15年を求刑している。検察は当時、「(死亡事故は)信号違反とスピード違反など被告人の過失により発生したことが明確にもかかわらず、(被告人は)二輪車の運転手が道路交通法に違反したことが事故発生の原因であるかのように事実関係と法理を歪曲(わいきょく)し主張した」とし、「全国各地で1500人に達する国民が被告人に対する厳罰を望む嘆願書を提出した」と述べた。

一方、アン被告側は遺族と示談し75回にわたり反省文も提出したとして執行猶予を主張したが、裁判部はこれを受け入れなかった。
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