仁川から中国へのフェリー利用者が7割減、不況や密輸の取り締まり強化で=韓国報道
仁川から中国へのフェリー利用者が7割減、不況や密輸の取り締まり強化で=韓国報道
インチョン(仁川)港湾公社(IPA)によると6月、仁川と中国の青島、威海、石島など6都市を運行するカーフェリー(定期船)の利用客は1万8555人(暫定値)にとどまった。3月の6万7542人に比べ、73%減少した。

新型コロナウイルスで運航を中断していた両国間のカーフェリーの利用客は、2023年8月の運航再開以降、2024年1~3月期まで増加を続けていた。6月に利用客が減少した背景について海運業界は、景気停滞で団体観光客が減少したことや韓国関税当局による密輸行為の取り締まり強化で行商人が減ったことを挙げている。

船会社の関係者は「活気があったフェリーターミナルが、たったの数か月で再度閑散としてしまった」と話す。

カーフェリーの利用客が減ったことで、運航を追加で再開しようとしていた計画にも支障が出ている。新型コロナウイルス前に韓国と中国を往来していた10路線のうち、中国の営口と秦皇島、天津、丹東といった4路線はいまだ運航再開のめどが立っていない状況だ。

韓中カーフェリー協会の関係者は「中国人団体観光客は8月まで減少が続くと予想されている。利用客の減少に加え貨物運賃まで下落し、船会社にとっては二重苦となっている」と述べた。


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