◇群山で1時間に131.7ミリの雨 過去最多
群山では10日午前1時40分ごろからの1時間に131.7ミリの雨が降った。年間降水量(1246ミリ)の10%を超える雨が1時間に降った計算で、全国97の観測地点のうち1時間の雨量としては過去最多を記録。気象庁は、200年に1度あるかどうかの大雨だと説明した。
群山の西にある於青島では、9日午後11時50分ごろからの1時間に146.0ミリの雨が観測された。
自動気象観測装置(AWS)の値で公式記録ではないが、気象庁の観測資料から確認される限り、1時間当たりの降水量としては過去最多と推定される。
AWSは有人観測所などに比べて観測環境が悪い場合があり、設置からの期間が短く蓄積された資料が少ないことから、気象記録の順位や全国平均値の算出には使用されない。
1時間に140ミリ以上の雨が降ったのは1998年7月31日、南部の全羅南道・順天で145ミリを記録して以来となる。
昨夜はソウルをはじめとする首都圏北部と江原道北部を除き、全国の大部分の地域で大雨が降った。
1時間当たりの雨量が100ミリを超えた地域は全北特別自治道の益山(125.5ミリ)、忠清南道の舒川(111.5ミリ)と扶余(106.0ミリ)など5カ所に上った。
◇10日夜まで降雨
10日午前8時までに、雨雲の帯は南海岸と済州島の間まで南下した。現在は全北特別自治道の内陸と慶尚道で1時間に20~40ミリの雨が降っている。
大邱、慶尚北道中南部の内陸、慶尚北道南部の東海岸には昼まで1時間に30~50ミリ、慶尚南道では同時刻までに1時間当たり20~30ミリ、全羅北道北部の内陸では午前中に1時間当たり10~20ミリの雨が降る見通しだ。
気象庁は、10日夜まで大部分の地域で雨が続くと予想した。
梅雨入り後に降り続いた雨に加え、今後もさらに雨が降るとみられるため、被害のないよう備えが必要だ。
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