飛行中に非常ドアを開けようとした20代女に執行猶予…検察が控訴=韓国
飛行中に非常ドアを開けようとした20代女に執行猶予…検察が控訴=韓国
ヒロポンを使用した状態で旅客機に乗った後、非常ドアを無理やり開けようとした20代の女が1審で執行猶予判決を受け、検察が控訴した。

12日聯合ニュースによると、インチョン(仁川)地方検察は航空保安法違反と麻薬類管理に関する法律上の向精神薬使用の容疑で起訴され、懲役2年、執行猶予4年を宣告された20代のA被告の1審判決を不服とし控訴した。

検察によると、A被告は米ニューヨークに6か月以上滞在しヒロポンを使用したり大麻を吸引するなど、違法薬物を繰り返し使用した。

検察は、「A被告は運航中の航空機の非常口を開けようと試みた」とし、「このような行動は大規模な人命事故につながる極めて危険な状況を招く可能性があり厳罰が必要」と控訴理由を説明した。

これに先立ち、検察は1審結審公判でA被告に懲役5年の実刑を求刑した。

A被告は昨年11月22日午前2時ごろ、ニューヨークのケネディ国際空港を出発し仁川国際空港に向かう大韓航空の旅客機に搭乗した。しかし飛行機が出発してから10時間後、機内で不安症状が現れ、数回にわたり非常ドアを開けようと試みたものの、乗務員らによって制止された。

検察は仁川空港に到着したA被告を任意同行し調査する過程で簡易試薬検査を実施し、違法薬物の陽性反応が出たため緊急逮捕した。

その後、検察は裁判所にA被告の拘束令状を請求したものの、逃走と証拠隠滅の懸念はないとの理由で棄却された。

1審裁判部はA被告が旅客機の非常ドアをどれだけ強く操作したのかを証明できる客観的な証拠がなく、乗務員が止めるとそれ以上開けようとしなかったと量刑の理由を説明した。

1審判決を不服とした検察は、「被告人の罪に相応する刑が宣告されるよう裁判に徹底して備える」とし、「違法薬物犯罪と航空機の安全を脅かす行為に対し厳正に対応する」と述べた。
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