EUは12日(現地時間)「南シナ海の領有権紛争における全ての当事者は、国際常設仲裁裁判所(PCA)による2016年の判決を尊重しなければならない」という声明を発表した。
この声明は、フィリピンと中国の紛争においてフィリピンに軍配を上げたPCAの判決を依然として不服とし、国際紛争を起こしている中国を批判したものである。
EUは「2016年の判決は、訴訟当事者たちに対し法的拘束力がある」とし「平和および安保維持と強化のためにも必須だ」と伝えた。
アントニー・ブリンケン米国務長官も、声明を通じて「紛争海域内における中国の行動に対し深く懸念する」とし「中国が2016年の判決を順守し、危険で不安定な行為を中断することを要求する」と伝えた。
つづけて「フィリピンの船舶と軍人への攻撃は、中国が国際法とフィリピン国民の安全・生計を露骨に無視したものだ」と批判した。
この日のEUと米国側による声明は、2016年7月12日の最終判決8周年を記念して発表された。
また、EU27加盟国と米国の他に日本やオーストラリアなども、中国に対し判決の順守を求めた。
一方、中国はEUの声明に対し「2016年の判決は、本質的に政治喜劇だ」とし「フィリピンは米国と西側諸国の罠にはまり、反中国家たちの道具になった」と主張している。
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